米国のJAZZシンガーである彼女が、10年間ほどパリに定住して音楽活動をした「フランス」。その「オマージュ」で、全編フランス語で歌われたアルバムが「J'ai Deux Amours/フランスへのオマージュ」である。JAZZ風シャンソン・アルバムであるかといえば、そうは言いがたいし、ましてシャンソン風JAZZアルバムでもない。「ディー・ディー」風シャンソンとしか言い様がない。おなじみのシャンソンが、アフロ、ラテン、フラメンコの要素も取り入れたJazzyでソウルあふれる独自のアレンジで歌われる。タイトル曲、「J'ai Deux Amours(二つの愛)」、「Que Reste-t-il De Nos amours(愛のわすれもの)」、「Ne Me Quitre Pas(行かないで)」「Et Maintenant(そして今は)」などが、しみじみ聞き惚れる歌いっぷり。
フランスへのオマージュ
ディー・ディー・ブリッジウォーター / ユニバーサルクラシック
ISBN : B000793BA0
冒頭は、アメリカとフランスへの想いを重ねたタイトル曲、「J'ai Deux Amours(二つの愛)」。アコーディオンが印象的。