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大屋地爵士のJAZZYな生活

いよいよ台場クヌギの伐採を始める

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いよいよシーズン到来である。年が明けたら、すぐに始まる炭焼きのための準備作業を始めた。この炭焼きであるが、太閤秀吉の時代よりこの地に伝わる美しい菊炭作りの技を伝承するために、山の手入れを行っている、我々ボランティア・グループが毎年行っているグループ最大の行事である。

まず炭材となるクヌギの伐採である。なぜこの時期に伐採するのか? それは、葉が枯れ、もう水分を上げなくなったこの時期が一番伐採に適しているし、高温で炭を焼くのは寒い冬が適しているからである。前回、調査した区域の伐採に早速取り掛かる。台場クヌギを伐る位置は、古来より台場の株から「一寸」と言われており、其の位置にチェーンソーを入れて伐採する。伐採した幹は、枝を払い、我々の窯の大きさに合わせた約80cmの長さに玉切り(輪切り)する。これが、「窯木(かまぎ)」とよばれる炭の材料となる。我々の窯で、太さにもよるが、だいたい窯木が1回の炭焼きで400本ぐらい入るのである。

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払った枝はさらに細かく切り、50cmほどの長さにして束ね、柴木にする。これが「バイタ」と呼ばれ、窯木の炭焼きの初期の段階で、窯内の温度を上げ、熱の廻りをよくするために窯木の上に詰め込むものである。1回の炭焼きで80~100束ほど必要とする。まず2日間の作業を終えたが、ほぼ予定の半分ほどの伐採を終えることができた。残りは来週以降の楽しみ。今回の炭焼きは2回を予定しているが、炭焼きの終わる2月初旬までのこれからの約3ヶ月間、炭焼き三昧の日々となる。

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今宵は少しレトロな女性シンガーを引っ張り出してきました。「アナ・マリア・アルバゲッティ/Anna Maria Alberghetti」。1936年、イタリアのペーザロ(Pesaro)生まれだそうです。キュートな美人で、クラシカルな歌唱のシンガーだと紹介されることが多い歌手。ペーザロは、オペラ作曲家の「ロッシーニ」の生まれた街で、「ロッシーニ音楽祭」が催されていることで有名だという。父親はオペラ歌手でありコンサート・マスター、母親はクラシック・ピアニストというから、彼女の唱法がクラシカルであることは無理からぬところ。アルバゲッティは、なんと6歳の頃から歌手としてヨーロッパをツァーしていたという。そして13歳の時に渡米し、「カーネギー・ホール」にデビュー。映画にも出演をしたそうだ。さらに、1961年にはブロードウェイでミュージカルに出演し主役を演じ、「トニー賞(主演女優賞)」まで受賞したという。今年で御歳78歳、2007年にはまだ舞台に出演していたという。

その13歳で「カーネギーホール」へ出演したあと、映画に主演した時のクリップがある。門外漢の私でも感じるその驚異のソプラノ ・・・。

「Anna Maria Alberghetti ー Caro Nome」

          

その彼女がどういういきさつか、ジャズのスタンダードを歌っている。あのハイノートでクラシカルな声は、スタンダードでもキュートで可愛らしい。節回しが丁寧で上品でだんだん耳に馴染んでくるから不思議。代表アルバムは次の2作か。それも含めていくつかの復刻版がリリースされている。

ウォーム・アンド・ウィリング(紙ジャケット仕様)

アナ・マリア・アルバゲッティ / EMIミュージックジャパン



アイ・キャント・レジスト・ユー(紙ジャケット仕様)

アナ・マリア・アルバゲッティ / EMIミュージックジャパン



「Too Young - Anna Maria Alberghetti」

          


「I Concentrate On You - Anna Maria Alberghetti」

 
          
 



 
by knakano0311 | 2014-11-15 16:55 | 炭焼き小屋から | Comments(2)
Commented by reikogogogo at 2014-11-16 22:29
いよいよですね.楽しみ。
Commented by knakano0311 at 2014-11-17 09:59
reikogogogo さん   まず今年の炭材、クヌギの出来具合はどうか?、より美しい菊炭を焼くためにどんな工夫や条件を試そうか?など考えながら伐採をしています。きつい労働ですが、そんな時間も楽しいとすら思えるようになってきました。
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