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大屋地爵士のJAZZYな生活

多分今年最後の「泣ける映画」を観た

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多分今年の最後になると思う泣ける映画(DVD)を観た。「トラヴィス・ファイン/Travis Fine」監督・脚本・制作、「アラン・カミング/Alan Cumming」、「ギャレット・ディラハント/Garret Dillahunt」、「アイザック・レイヴァ/Isaac Leyva」出演の「チョコレートドーナツ(原題;any day now)」。

1970年代アメリカの実話を基に、母親に見捨てられたダウン症の少年と一緒に暮らすため、司法や周囲の偏見と闘うゲイカップルの姿を描いた人間ドラマ。実際にダウン症の「アイザック・レイヴァ」は職業俳優になる夢を持ち、本作で見いだされたという。

1979年カリフォルニア、歌手を目指しているショー・ダンサーのルディと弁護士のポールはゲイ・カップル。 母親に見捨てられたダウン症の少年マルコと出会った二人は彼を保護し、一緒に暮らすうちに家族のような愛情が芽生えていく。 しかし、ルディとポールがゲイ・カップルだということで法律と世間の偏見に阻まれ、マルコと引き離されてしまう。血のつながりはなくとも、少年を守るため奔走する主人公たちの無償の愛が胸を打つ。

『チョコレートドーナツ』予告編

          

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ちょっと言葉にできないくらい圧倒されたのが、ルディ役を大熱演した「アラン・カミング」の演技。彼は、舞台「キャバレー」での演技によりトニー賞を受賞したが、本作の演技により、いくつもの主演男優賞を受賞している。そして同じように圧倒されたのが、歌。最後のシーンで、彼が情感込めて歌う「ボブ・ディラン/Bob Dylan」の「I Shall Be Released」(1978)には、思わず目頭が熱くなってしまう。

「I Shall Be Released - Alan Cumming 映画「チョコレート・ドーナツ」より【日本語字幕】」

          

「♪ They say everything can be replaced
   They every distance is not near
   I remember every face
   every man who put me here
   I see my light come shining
   From the west down the east
   Any day now, any day now
   I shall be released
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」  written by Bob Dylan (1978),

その他、「フランス・ジョリ/France Joli」、「T・レックス/T.REX」などの楽曲が流れ、1970年代の時代背景を映し出す。エンディング・ロールを飾るのは、2012年度のアカデミー賞、オリジナル楽曲賞候補にもなった「ルーファス・ウェインライト/Rufus Wainwright」による「Metaphorical Blanket」。

ただ泣けるというだけでなく、虐待、貧困、偏見、差別 ・・・、それを生み出す格差社会についても改めて考えさせられるとともに、親子の形の在り方や、日本の児童養護の現状も気にかかる映画でもあった。
by knakano0311 | 2014-12-21 16:15 | シネマな生活 | Comments(2)
Commented by KICKS at 2015-01-05 18:44 x
こんばんは。
本年もよろしくお願いいたします。

この記事を拝見して、DVDを借りてきて先程観させていただきました。

泣けますね。
ストーリーにもエンディングの歌にも。
いい映画を観させていただきました。
Commented by knakano0311 at 2015-01-05 23:04
KICKSさん  こちらこそよろしくお願いいたします。それは正月からすこし重たい映画を ・・・・。しかしいい映画だったですね。こんな差別がすこしでもなくなればと思いますが、まず自分にも問いかけてみたくなります。
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