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大屋地爵士のJAZZYな生活

はためく日の丸に

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正月の曇り空、寒風に「日の丸」がはためいている。この団地でも「日の丸」を掲げている家はほとんどない。掲げているのは、神社、会社、公共施設などの一部である。海外を旅して感ずることの一つが、「国旗の洪水」。どこへ行ってもその国の国旗がいたるところではためいている。我が家もそうであるが、もとより主義主張などではなく、親の世代と我々の世代の受けた教育の違いであろう、そもそも国旗をもっていないのである。子供の頃、実家やご近所では「旗日」といって、国民の祝日には「日の丸」を掲げたものである。そんな実家も、郊外に家を建て転居してからは、「日の丸」を掲げていた記憶がない。しかし去年、実家の整理をしていたとき、箪笥にしまいこまれた「日の丸」を見つけた。綺麗に折り目がつき、新品同様だったことからすると、転居を機に新しくしたが、ほとんど掲げたことはなかったのだろう。

今年は戦後70年。私は昭和21年(1946年)3月生まれであるが、同級生のほとんどは昭和20年、終戦の年に生まれ、今年70歳を迎える。戦後の物不足、高度成長期、TVの登場、東京オリンピック、大学紛争、大阪万博、オイルショック、バブルとその終焉、昭和から平成へ、阪神淡路大震災、リーマンショック、東北大震災 ・・・など、それなりに変化と激動の戦後を生きてきた「戦争を知らない子供たち」が、今年70歳を迎える。

「世界は、不機嫌な時代に入ってきた」と「寺島実郎」氏は言う。不機嫌さを増す世界が、その解決の手段を戦争やテロや暴動に訴えた年でもあった。イスラムやウクライナをめぐる情勢も不安だし、ここ数年の隣国の非礼で挑発めいた振る舞いや行為に正直、腹は立つ。だからといって、国民的コンセンサスを得られないまま、集団的自衛権の容認の閣議決定にも拙速さと疑問を感じる。この旗を掲げて、戦争に出かけていくことだけは決してあってはならない。この後も「戦争を知らない子供たち」の世代を続けていくことができるのだろうか。オリンピックやワールドカップだけでなく、日本人としてのIDと「日の丸」とをしっかり考えて直してみたい自分がいる。

ウォーキングの途中にはためく「日の丸」を見て、この次帰省したときには、実家から持って帰ってこようかと思った。

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もう何回も紹介しているが、「ジョバンニ・ミラバッシ/Giovanni Mirabassi」の傑作ピアノ・ソロアルバムが、「Avanti!」。イタリア語で「前進」という意味か。このアルバムに収録された美しい詩情溢れる曲は、実はすべて革命歌であり、反戦歌である。そしてすべての曲は、かって暴力と血に染まったことがある曲でもある。年の初めにまた引っ張り出してきてしまった ・・・・。

Avanti!

Giovanni Mirabassi / Sketch



「El Pueblo Unido Jamas Sera Vencido (団結した民衆は決して負けない)」から始まって、「ポーリュシュカ・ポーレ/ロシア語: Полюшко-поле/Plaine, Ma Plaine (愛しき草原よ)」で終わる「Avanti!」の16曲のピアノソロ全てが、CDについているブックレットの写真と共にアップされている。

「Giovanni Mirabassi: Avanti! 」


by knakano0311 | 2015-01-04 14:43 | 想うことなど・・・ | Trackback | Comments(2)
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Commented by JAZZ好き団塊オヤジ at 2015-01-05 10:18 x
爵士さん明けましておめでとうございます・・。
今年も爵士さんのブログを楽しみにさせていただきます。
さて、昨日(1月4日)の記事、興味深く拝読しました。
それなりに変化と激動の戦後を生きてきた「戦争を知らない子供たち」である私達ですが、リタイアし年金生活者となった現在、これから、どのように政治・経済また国際社会と関わっていけばいいのか・・関わっていけるのかと、考えているところです。
まずは、これまで企業組織の一員としてある意味、視野の狭い考えに陥りがちだったものの考え方を改めたいと思っています。
これからは、世代を超えた多くの方々と関わりを持ち、多くの意見を聞く機会を持ちたいと考えています。
爵士さんも縁あって知り合ったその中の大事な方です・・今後とも宜しくお願いします。
紹介していただいた、「Avanti!」フルバージョン昨晩聴きました・・。
音楽を通じて、反戦・平和を祈るミュージシャン・・小生が尊敬する日本のジャズピアニスト、「板橋文夫氏」を思い出しました・・。
Commented by knakano0311 at 2015-01-05 10:45
JAZZ好き団塊オヤジ さん  おめでとうございます。なにかきな臭く世界になってなんとなく不安を感じています。なんのしがらみもなくなった、われわれリタイア・シニア族ができることはなにか? そんなことを日の丸を見て感じました。
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