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大屋地爵士のJAZZYな生活

もう歳の数は食べられませんが ・・・

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今日は「節分」、明日は「立春」。早いもので、年が明けてからあっという間である。最寄りのスーパーに買い物に行くと、節分とバレンタインの商戦真っ只中。TVなどを見ていると、最近は全国区になったのかなという気もするが、関西地方には、節分には、「恵方」の方を向き、無言で太巻き寿司の「恵方巻き」を「丸かぶり」(関西弁で「丸かじり」のこと)」するという風習がある。「巻く」ということから「福を巻き込む」、「切らずに食べる」ことから「縁を切らない」という意味が込められているという説が有力というが、これが伝統的な風習なのか、海苔屋の企みだったかは定かではないようだ。

スーパーの棚には太巻き寿司だけではなく、商魂たくましいパン・メーカーの「恵方巻き節分スティックロール」などという代物も置かれていた。とにもかくにも、今年、2015年の恵方は「西南西」、山積みとなった「恵方巻き」、「鰯(いわし)の丸焼き」と「福豆」とを例年のように買い求めた。といっても、丸々太巻き一本の丸かぶりや、歳の数の豆を食べるだけの元気はもうありませんが ・・・。

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さて、今宵のピアノ、節分・立春ということで、すこしご陽気なアルバムを引っ張り出してきた。「ヴァルター・シュトラート・トリオ/Walter Strerath Trio」。アルバムは、「Fly to Brazil」。お久しぶりのアルバム。

このピアニストやトリオについて、あまり詳しい事は分かっていないが、1942年生まれのドイツのジャズ・ピアニスト。1960年、18歳の時には既に自分のトリオを率いてジャズ・ライブを開催していたという。そんな彼が突然、1969年に1stアルバム、「Trio3 Quartet4 Quintet5」を吹き込み注目を浴びる。その後、1975年に本作「Fly to Brazil」を吹き込み、これが評判をとり、「ニューポート·ジャズ·フェスティバル」への招待を受けたという。そしてこれからと言う時に体調を壊したのか、その後はめぼしい活躍も見せず、1981年に心臓発作により、39歳の若さで没したという。従って、アルバムもその2作しか残っていないようだ。

さて、「FLY TO BRAZIL」。ハエ(FLY)が飛んで(FLY)コーヒー豆のブラジルへ。そんなかわいいジャケットで澤野工房より2001年に再発された。ブラジリアン・テイストが薫る懐かしいジャズの楽しさに溢れている。

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FLY TO BRAZIL
ヴァルター・シュトラート・トリオ/澤野工房


Walter Strerath : piano
Dieter Petereit : bass
Peter A. Schmidt : drums



聴いていただこうと思いましたが、以前アップされていた曲が残念なことに削除されていました。澤野工房のHPでさわりだけを試聴できますのでお試し下さい。

代わりと言っては何ですが、デビュー・アルバムの曲をアップしておきます。1969年という時代を反映したストレート・アヘッドな曲。私が就職した年でもある。
  

「3/4 In Minor - Walter Strerath」

  
          
by knakano0311 | 2015-02-03 22:37 | 我が家の歳時記 | Comments(0)
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