さて、今宵のピアノ、節分・立春ということで、すこしご陽気なアルバムを引っ張り出してきた。「ヴァルター・シュトラート・トリオ/Walter Strerath Trio」。アルバムは、「Fly to Brazil」。お久しぶりのアルバム。
このピアニストやトリオについて、あまり詳しい事は分かっていないが、1942年生まれのドイツのジャズ・ピアニスト。1960年、18歳の時には既に自分のトリオを率いてジャズ・ライブを開催していたという。そんな彼が突然、1969年に1stアルバム、「Trio3 Quartet4 Quintet5」を吹き込み注目を浴びる。その後、1975年に本作「Fly to Brazil」を吹き込み、これが評判をとり、「ニューポート·ジャズ·フェスティバル」への招待を受けたという。そしてこれからと言う時に体調を壊したのか、その後はめぼしい活躍も見せず、1981年に心臓発作により、39歳の若さで没したという。従って、アルバムもその2作しか残っていないようだ。
さて、「FLY TO BRAZIL」。ハエ(FLY)が飛んで(FLY)コーヒー豆のブラジルへ。そんなかわいいジャケットで澤野工房より2001年に再発された。ブラジリアン・テイストが薫る懐かしいジャズの楽しさに溢れている。