ウォーキングの道筋に一番早く咲く花は、「ロウバイ(臘梅)」、「スイセン(水仙)」であるが、遊びの山でのそれは、「ミツマタ(三椏)」である。「ミツマタ」は、その枝が必ず三叉、すなわち三つに分岐する特徴があるため、この名があり、「三枝、三又」とも書く。
今日は、たつの市で「備長炭」(白炭)を焼いているというグループ16人程が、我々が行っている「黒炭」の炭焼きの仕方と炭窯を見学したいとやってこられた。一通りの説明と案内を終え、帰りがてらふと目をやると、「ミツマタ」のつぼみが大きく膨らんでいるのに気がついた。一足早く春の訪れを告げるように、淡い黄色の花が一斉に開くのも、もう間近である。
前回は、「ピム・ヤコブス/Pim Jacobs」のトリオの演奏で、「Spring Will Be a Little Late This Year (今年は春が来るのが少し遅いかも ・・・)」を取り上げましたが、今日は月並みですが、この時期多くのブログで取り上げられるのが、「ミシェル・ルグラン/Michel Legrand」の手になる曲で、「ビル・エヴァンス/Bill Evans」の演奏で一気にジャズ・ピアノのスタンダードともなった「You Must Believe In Spring」。
その曲を、ピアノとボーカルの二人、手練の職人技ともいっていい冴えのあるアレンジで聴いてみましょうか。まずは、「ジーン・ディノヴィ/Gene DiNovi」。1928年ニューヨーク生まれというから、今年87歳のご長寿ピアニスト。流れるような華麗な演奏は、アルバム「ゴールデン・イヤリング/Golden Earring」(2002年録音)から。(参照拙ブログ
「頑張る爺さんたちに ・・・」 、
「もしもピアノが弾けたなら(3) ~ ご長寿ピアニスト(2) ~」 など)
ゴールデン・イヤリング
ジーン・ディノヴィ / エムアンドアイカンパニー
「Gene DiNovi - You Must Believe In Spring」
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さて、ボーカルの手練は、私のご贔屓「ティアニー・サットン/Tierney Sutton」。1963年生まれ。アメリカ、ネブラスカ州オマハ出身。名門ウェズリアン大学で文学を専攻、卒業後バークリー音楽大学に入学。バークリー音楽卒業後は、L.A.を拠点として活動する女性ジャズシンガー。1998年のデビュー以降、10枚のアルバム発表、2度のグラミー賞「ベスト・ジャズ・ヴォーカル・アルバム」にノミネートされた経験を持つという。(参照拙ブログ
「今季最後の炭焼きをほぼ終える」 など)
しばらくチェックを忘れていたら、2014年に最新アルバム「Paris Sessions」がリリースされていました。ギターとベースとのトリオでスタンダードを歌う。
Paris Sessions
Tierney Sutton / Varese Sarabande
「You Must Believe in Spring - Tierney Sutton」
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