「いかなごが入荷します。」 関西地方のスーパーや魚屋さんにこんな札やポスターが掲げられると、関西は一気に春モードが高まる。例年、2月の下旬には「いかなご漁」が解禁になるからである。「いかなご」は、「春告げ魚」とよばれ、その漁が、大阪湾と播磨灘で一斉に解禁され、漁師らが次々と「いかなご」の稚魚「新子(しんこ)」を水揚げする模様が、TVや新聞紙面を賑わす。そして多くの家庭では「釘煮」を作るため、その「いかなご」の入荷を待ちかねているのである。今年は2月26日が解禁日。早朝から網を入れるという。
春の訪れを告げるこの「いかなご」は、水面を長い群(玉)になって泳ぐので、 「玉筋魚」と表記され、それを「いかなご」と呼ぶのは、何の魚の子か判らなかったことから、「いかなる魚の子なりや」という意味で「いかなご」と呼ばれるようになったという。(出典 Wikipedia) そして、水揚げ後しばらくすると、関西の春の味覚の風物詩、新子の「いかなごの釘煮(くぎに)」が店頭に並ぶ。
そして今日、ウォーキングの途中で「うぐいす(鶯)」の初鳴きを聴いた ・・・。
さて、だいぶ春めいてきた今宵のピアノ。風呂井戸さんから紹介されたスウェーデンの新星ジャズ・ピアニスト「マティアス・アルゴットソン・トリオ/Mathias Algotsson Trio」と参りましょうか。
「マティアス・アルゴットソン」は、1971年生まれ。5歳でピアノを始めたという。音楽学校で学び、聖歌隊で歌ったこともあったが、特にミュージシャンになりたいという思いがなかったため、その後工業高校へ進学し、そこでジャズにであったようだ。その後、「ストックホルム音楽アカデミー」で学び、その後「リーグモル・グスタフソン/Rigmor Gustafsson」、「マルガリータ・ベンクトソン/Margareta Bengtson」などの歌伴ピアニストとして着実にキャリアを重ねて行ったようだ。2006年自身のトリオを結成、その後はスウェーデンの人気ピアニストの地位を確立している。(参照拙ブログ
「スエーデン美女シンガー図鑑(その8) ~マルガリータ・ベンクトソン~」、
「スエーデン美女シンガー図鑑(その10) ~アンナ・シセ&リーグモル・グスタフソン~」)
テクニックに走らず極めてリリカル、それでいて北欧ジャズ特有の透明感、哀愁に満ちた陰影も併せ持つ。どんな状況でも聴いても楽しく、最近の弾丸帰省のお供になっている。
ニュー・トラディションズ
マティアス・アルゴットソン・トリオ / スパイス・オブ・ライフ
ヤング・アンド・フーリッシュ
マティアス・アルゴットソン・トリオ / スパイス・オブ・ライフ
アルバム、「Young And Foolish」(2006年1月録音)から、「I Will Wait For You」。パーソネルは、「Mathias Algotsson(p)」、「Martin Hoper(b)」、「Sebastian Voegler(ds)」。
「Mathias Algotsson Trio - I Will Wait For You」