さて、月並みですが、水、三月にちなんだ曲といえば、さっと浮かぶのは、「三月の雨(三月の水とも)/Waters of March/Aguas de Marco」。かの「アントニオ・カルロス・ジョビン/Antonio Carlos Jobim」のボサノバ屈指の名曲。ジョビン自身のアルバムや、ジョビンと「エリス・レジーナ/Elis Regina」のコラボ・アルバム、「エリス&トム/Elis & Tom」に収録された「三月の雨」がよく知られているし、あまたの有名な歌手やアーティストが、カバーをしている曲でもある。三月はブラジルでは夏が終わり秋の始まり、日本では春の訪れですが ・・・。
今日はちょっと変わったアーティストで「三月の雨(水)」をと、YOUTUBEを探していたら、「TOK TOK TOK」というユニットのそれが見つかった。女性ヴォーカリスト、「トクンボ・アキンロ/Tokunbo Akinro」と、アレンジ、サックス、ギターを担当する「モルテン・クライン/Morten Klein」とにより、1998 年に結成されたアコースティック・ソウル・ジャズ・ユニット。ドイツを拠点に活動、もう15年近いキャリアを持ち、これまで7枚のアルバムをリリースし、「German Jazz Awards」を5回も受賞していて、ヨーロッパでの認知は非常に高いという。女性ヴォーカル、「トクンボ・アキンロ」の歌声は、アンニュイで心地良く響き、「シャーデー/Sade」辺りの雰囲気も漂わせているが、それぞれがソロ活動に専念するため、2013年にユニットは解散したという。