アマゾンで原住民と共に生活し、音楽の啓示を受けた直後、ジスモンチが自身のルーツとジャズを独特の手法で融合させたアルバムが、「輝く陽/Sol Do Meio Dia」 (1978年ECM)。ジスモンチの音は、深い精神性と、野生性、そして大自然が持つ雄大さを持ち合わせており、満天の星空に煌く星々が生み出すような音色、大地から湧き上がるような躍動感溢れるリズム、豊かな感性、一音一音に注がれる彼の熱い音楽への情熱は魂の奥深くに響き渡る。 ジャンルの壁を超えた創造的でユニークな一枚。ジャケットの見開きには、こんな彼自身のコメントが書かれている。
「・・・ The sound of the jungle,its color and mysteries;the sun,the moon,the rain and the winds;the river and the fish;the sky and the birds,but most of all the integration of musician,music and instrument into an undevided whole. (密林が奏でる音、その色彩と神秘さ;太陽、月、雨と風、川と魚、空と鳥達。そのすべては、ちょうど音楽家、音楽と楽器とが分けることが出来ないのと同じように、渾然一体となっている)」
(参照拙ブログ「60歳をとうに過ぎて・・・」、「冬の一日に水鳥を眺める ・・・」)