
いつものようにウォーキングの途中で見かける花。「エゴノキ」と「ナニワイバラ(浪花茨、難波茨とも)」。私のイメージではなんとなく初夏の花として認識しているようだ。
「エゴノキ」は、小枝の先端に房状に白い花を下向きに多数つける。その名は、果実を口に入れると、喉や舌を刺激して「えぐい(えごい)」ことに由来するという。また果皮に魚毒性があるサポニンを多く含んでいるので、山の仲間などは、悪童のころその実を川に流して魚を捕ったなどと話していた。「ナニワイバラ」は、中国原産で、1700年頃日本に渡来し,大阪など近畿地方から植栽が広まったらしく、それがこの名の由来だという。
さて、CD整理中の手を止めさせたお久しぶりピアニスト、今宵は「ミシェル・ビスチェリア(ビシェリア、ビセリアとも)/Michel Bisceglia」。ベルギーのピアニストです。
1970年生まれ。一家の出自はイタリアだという。6歳の時にはもう電子キーボードを始め、その後クラッシック・ピアノを習ったが、ほどなくジャズへ転向、19歳の時にはシンセサイザーなどで演奏ツアーに参加したという。「Werner Lauscher (bass)」、「Marc Léhan (drums)」と自身のトリオを結成したのは26歳の時。その後、世界各地のジャズ・フェスティバルへの参加でキャリアを積み重ね、現在までに5枚のアルバムをリリースしている。
そんな彼が日本で注目されたのが、3作目のアルバム「Inner You」(2007)。その中の1曲を「寺嶋靖国」氏が「Jazz Bar 2007」で取り上げたからであろうか。
Inner You
Michel Bisceglia / Prova Records
この人のピアノは、音数がとても少ない印象がある。戸惑いながらポツポツと弾いているといった感じすらある。しかし、その少ない音を紡ぎながら、透明感と哀愁に満ちた独自のピアノ世界を目の前に展開して見せてくれる。その中の白眉、哀愁漂う儚くも美しい旋律は「paisellu miu」。ただただため息が ・・・。
「Paisellu miu - Michel Bisceglia」
「Michel Bisceglia Trio - Out to sea」
彼はチャーリー・ヘイデン」をリスペクトしているのでしょうか。「Inner You」でもほとんどがオリジナルの中にあって、ヘイデンの「Sandino」を冒頭に取り上げていたし、2ndアルバム「Invisible Light」でも「First Song」を取り上げています。
Invisible Light
Michel Bisceglia / Prova
「First Song - Michel Bisceglia Trio」