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大屋地爵士のJAZZYな生活

野生といたちごっこ

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新芽が大好物の鹿。はやく鹿除けネットを張らねばと、今日もクヌギ再生林の林床整備に精を出す。今日の作業予定をほぼ終えて、ふと上を見ると一頭の鹿が新芽を食っているではないか。可愛い顔をして、こちらを見ても逃げようともしない。最大の天敵、堂々としたもんである。これからも「鹿」との「いたちごっこ」ならぬ「鹿ごっこ」が続く。

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そしてこちらは「猪」に荒らされた痕。「カシノナガキクイムシ(略;カシナガ)」によってもたらされた菌により枯死(ナラ枯れ)した「コナラ(小楢)」を伐採し、木の中に侵入したカシナガの幼虫が羽化しても飛び立たない7ないように、ビニール・シートで覆う処理をしている。しかし、這い出してきた虫を狙って、猪がシートを食い破るのである。見つけたら補修をしているが、こちらは「猪ごっこ」。

まあ、自然や動物が相手。もちろん彼らに悪気があってでの話ではないのである。彼らと共生していくには、気長な根比べが必要であろう。とはいえ、農業、林業を生業にしている人にはそんな余裕がないところまできているのも事実だが ・・・。

CD整理の手を止めさせたお久しぶりボッサは、「アグスティン・ペレイラ・ルセーナ/Agustin Pereyra Lucena」。60年~70年代、発祥の地ブラジルのお隣のアルゼンチンでもボッサノヴァが流行ったが、そのアルゼンチンのボサノヴァ・ギターの名手である。

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1948年、ブエノスアイレス生まれ。1970年、デビュー・アルバム「アグスティン・ペレイラ・ルセーナ」を発表。相当ブラジルから影響を受けたのでしょう。当時、よくブエノスアイレスを訪れていたブラジルの詩人であり、「イパネマの娘」の作者としても知られる「ヴィニシウス・ヂ・モラエス/Vinicius de Moraes」より、『「バーデン・パウエル/Baden Powell」と「トッキーニョ/Toquinho」以外で、「アグスティン・ペレイラ・ルセーナ」ほどギターと分かちがたく結びついたアーティストを他に知らない』と賞賛されたという。ブラジルの有名アーティストとの共演ステージも多く、このブログでも取り上げた「ヴィニシウス・ヂ・モラエス」、「バーデン・パウエル」、「トッキーニョ」、「カルロス・リラ/Carlos Lyra」、「セバスチャン・タパジョス/Sebastiao Tapajos」らと共演した。アルバム・デビュー40周年にあたる2010年には、初来日公演も実現。

「私のルーツはアルゼンチンにあって、憧れはブラジルにある」と彼は語る。

Agustin Pereyra Lucena

アグスティン・ペレイラ・ルセーナ / インディペンデントレーベル



「エレーナ・ウリブル/Elena Uriburu」をフィーチャーした「Tema Para Martin」。彼女の軽快なスキャットが心地よいボッサ。

「AGUSTIN PEREYRA LUCENA - Tema Para Martin」

          

ルセーナのソロ・ギターで「ジェット機のサンバ/Samba do Avião」。ご存知「アントニオ・カルロス・ジョビン/Antonio Carlos Jobim」の作詞作曲。バリグ・ブラジル航空のために作った曲だという。たしか、リオの空港もジョビンの業績をたたえて、「アントニオ・カルロス・ジョビン空港」になったとか ・・・。キレのいいリズム、スピード感のある早弾き、ボッサ・ギターの醍醐味が味わえる。

「AGUSTIN PEREYRA LUCENA - Samba do Avião」

          

「エレーナ・ウリブル」をフィーチャーした「Nina no divagues」。本作唯一のAgustinのオリジナル。

「Agustin Pereyra Lucena - Nina no divagues」

          
by knakano0311 | 2015-05-16 10:25 | 炭焼き小屋から | Comments(0)
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