
「ヤマアジサイ(山紫陽花)」の仲間のひとつ、「 シチダンカ(七段花)」が咲き始めた。幕末の頃に「シーボルト」が紹介して以来、誰も実物を見た事がなく、「幻の紫陽花」といわれ、絶滅したと考えられていた。昭和34年、六甲山小学校職員の方が偶然にも、六甲山中で自生しているのを発見し、神戸森林植物園が株を増やし、全国へ広まった。何年か前に森林植物園で求めたもの。
さて、何度も試みている「断捨離」。なかなか捨てきれなくて、いつも「小断捨離?」でお茶を濁してきたが、70歳を迎えようかという今回はかなり思い切ろうと決心し、ちょこちょこと2週間程度かかったが、整理をひとまず終えた。まずスーツ類。これは、まずほとんど着ないといっていい。だから決断も早い。冠婚葬祭用の礼服、ダーク・スーツ、何枚かのジャケットを残し、あとは処分。重くてがさばる革のコートも処分してすっきり。そして、オーディオの類。だいぶ前から、BOSEの旧型(カセット口が付いています)の一体型を使っているので、とってあったアンプ、スピーカーは処分。挫折したパーツ組立ロボットも、そしてギターも ・・・。
最大のボリュームを誇っているのが本とCD。特に本。なんと学生時代の本までとってある。多分私と同じ世代のシニアの方はなかなか処分するのに抵抗感があると思う。しかし、2度と読むことはないであろうエンタメ系の本を中心にバッサリと思い切る。
そしてCD。JAZZは別として、特に思い切れないCDのカテゴリーが、「Jazzy,not Jazz」、或いは「スムース・ジャズ」のカテゴリー。迷うものは聴いてみる。やっぱり、未練が残り、相当数残ってしまった。まだまだ「断捨離」への道遠しと自戒。
そんなわけで迷いながら聴いて、結局残してしまった二人の日本人女性アーティスト。二人とも、マルチな才能を発揮している女性であるが、その一人が、「川原亜矢子」。1971年生まれの大阪府東大阪市出身。1990年代にフランスに渡り、日本人モデルとしてシャネルなどの有名デザイナー・コレクションに出演し活躍したという。女優としても1989年にデビューし、以後、ファッション・モデル、女優、ナレーター、エッセイスト、ニュース・キャスターをこなすそのマルチな才能には関心する。
そんな彼女のCDは、あの「 ピエール・バルー/Pierre Barouh」をデュエット・ヴォーカル・ゲストとして迎えた、フレンチ・ボサ・テイストのアルバム、「ソー・ナイス/So Nice」。単なるボッサ・スタンダード・アルバムではなく、クラシックやフレンチ・ポップスの曲も素材とし、新鮮なアレンジを施している。木管や弦などアコースティックな楽器の音を生かしたエレガントでクラシカルな味わいが心地よい。単なるモデルさんの余技とは言えないレベル。
So Nice
川原亜矢子 ピエール・バルー/ビクターエンタテインメント
タイトル曲から、ボッサ・スタンダード、「ソー・ナイス」。
「So Nice - 川原亜矢子」
アレンジが印象的なフルートと、彼女のスキャットが合う「ダッタン人の踊り」。原曲は「Stranger in Paradise」、そのまた原曲はオペラとか ・・・。
「ダッタン人の踊り - 川原亜矢子」
そして、いま一人は、「原田知世」。1967年生まれの長崎市出身の女優、歌手。1982年、オーディションで特別賞を受賞し芸能界入りする。1983年、「大林宣彦」監督、「時をかける少女」で主演、スクリーン・デビュー。アイドル時代の彼女には興味は全くなかったが、女優として注目しだしたのは、「黒木和雄」監督の遺作となった「紙屋悦子の青春」(2006年)あたりからか。その後も、NHK連続テレビ小説「おひさま」(2011年)、映画「しあわせのパン」(2012年)、「ペコロスの母に会いに行く」(2013年)、TVドラマ「紙の月」(2014年)などを見続けた来た。
歌手としても、デビュー以来、継続的にアルバムをリリースしているが、持っているのは2枚のみ。その一枚が1970年代に人気を集めた洋楽のカバー集、「Summer breeze」(2001年)。サウンド・プロデュースにゴンチチを迎えた、ギター・サウンドも心地よいアルバム。これも女優さんの余技のレベルをはるかに超えている。
Summer breeze
原田知世 Patti Austin Bobby Hebb RANDY VANWARMER Barry Robin Maurice Gibb David Gates Paul Simon Arthur フォーライフミュージックエンタテインメント
アメリカのR&B、ジャズ歌手、「パティ・オースティン/Patti Austin」のカバーで「Say You Love Me」。
「原田知世 - Say You Love Me」
そして、円熟味を増した最新アルバムは、「noon moon」。YOUTUBEにアップがないのでプロモーション・ビデオで ・・・。
noon moon
原田知世 / commmons
「原田知世 - noon moon/music video」