

暑い。車の温度計は30度を表示している。ボランティア団体の会議で山へと向かう。山の公園は、下界に比べ、少しはひやっとして気持ちがいい。迎えてくれるのは、いまが真っ盛りの「ヤマボウシ(山法師、山帽子)」。私はこの花が好きである。9月頃になると、果実は赤く熟し、そのオレンジ色のやわらかい果肉は、マンゴーのような甘さがある。
それと羽化したばかりの「テングチョウ(天狗蝶)」の群れ。夥しい数の蝶が乱舞している。こんな蝶の羽化が始まれば、もう季節はすっかり初夏。しかし、予報によると、梅雨入りが遅れそうだという。ちょっと見てみたが、早ければもう見ることができる、ビオトープほとりの「モリアオガエル」の卵塊。今日はその気配もまったくなかった。
CD整理をして目にとまったちょっと変わったコンピ・アルバム。普段はあまりコンピ・アルバムやベスト・アルバムは手にしないのだが、このアルバムは、コンピ・アルバムの新しい可能性を示唆しているのではと思って、手に入れたアルバムである。アルバムタイトルは、1989年11月6日に40歳の若さで亡くなってしまった、「松田優作の愛したジャズ」。手に入れたいきさつは、以下のブログ記事に書いたのでそちらを参照してください。(参照拙ブログ
「コンピ・アルバムの新しい可能性 ~松田優作が愛したJAZZ~」)
映像、本からではなく、その人が聴いていた音楽から、人となりを浮き彫りにする、コンピ・アルバムのひとつの可能性を提示されたと感じた。さて、このアルバムに収録された曲から、どんな優作像が浮かび上がってくるでしょうか ・・・。
松田優作が愛したJAZZ
オムニバス チャールス・ミンガス オーネット・コールマン 古澤良治郎とリー・オスカー ニーナ・シモン ローランド・カーク 浅川マキワーナーミュージック・ジャパン
「トム・ウェイツ/Tom Waits」。「酔いどれ詩人」という異名で知られるが、そのデビュー・アルバムが、「クロージング・タイム/ Closing Time」(1973年)。そのアルバムから、「松田優作」が愛したという「オール'55/Ol '55」。意味は「55年型の車」。「トム・ウェイツ」は、自身が乗っていた「55年型ビュイック・ロードマスター」だと言っているという。
「Tom Waits ー Ol '55」