さて、鬱陶しい梅雨が過ぎると、大阪特有の絡みつくような熱い風が吹いて来る。「ジョニー・ハートマン」の「A Slow Hot Wind」が聴きたくなる季節に ・・・。実はこの曲、「ヘンリー・マンシーニ/Henry Mancini」作曲で、前回紹介した「ジャネット・サイデル/Janet Seidel」の「シャレード/Charade」にも収録されています。「ビロードのような声」と呼ばれた「ジョニー・ハートマン」の味わい深い低音と歌唱力、まさに大人のジャズ・ヴォーカル・アルバムと言える一枚。「My Ship」、「Waltz for Debby」、「A Slow Hot Wind」、そして「Sunrise, Sunset」。彼の中で一番好きなアルバム。
【 A Slow Hot Wind 】
「♪ Her gaze 僕を見つめる
Swept over me now 彼女の眼差しは
a slow hot wind まるでゆっくりと吹いてくる熱風のよう
Some days きっといつの日か
It's too warm to fight 我慢できなくなるほど熱い
A slow hot wind まるでゆっくりと吹いてくる熱風のよう
There in the shade 日陰で
Like a cool drink waiting 冷たい飲み物を待っているように
She sat with slow fire in her eyes 彼女は燃えるような目で
Just waiting ただ座って待っているだけ
Some days きっといつの日か
It's too warm to fight 我慢できなくなるほど熱い
A slow hot wind まるでゆっくりと吹いてくる熱風のよう ♪」
「ジョニー・ハートマン」という名前に馴染みがなくとも、映画「マディソン郡の橋(原題:The Bridges of Madison County)」でバックにいくつも流れていた歌手といえば、思い当たる人がいるかもしれません。監督、「クリント・イーストウッド/Clint Eastwood」は、「ジョニー・ハートマン」が相当好きだったようで、その理由を聞かれて、「私が彼を選んだのは、彼がメインストリームに受け入れられたことはなかったが、とても優れた歌手だったからだ」と語っている。
いくつも流れていた彼の歌の中で、最も好きなのは、 「I See Your Face Before Me」。
【 I See Your Face Before Me 】
「♪ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
I see your face before me 目の前にはいつも君の顔が見えるんだ
You are my only dream 僕の夢はいつも君でいっぱい
There is your face before me 目の前にはいつも君の顔が
You are my only theme いつだって君は僕のたったひとつのテーマ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
It doesn’t matter where you are 君がどこに居ようとそんなことは関係ない
'Cause I can see how fair you are 君がどれだけ魅力的かわかるから
I close my eyes and there you are 目を閉じれば、そこに君が
Always いつでもね
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」
編集されたものらしく、CDとは曲目、曲順が少し違いますが、サウンド・トラックがアップされていました。「I See Your Face Before Me」は、13:41から ・・・。