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大屋地爵士のJAZZYな生活

サウダージの夏(2) ~ 想いは今も密やかに ~

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松本盆地の西に聳える北アルプス。我が実家は、反対の東の山裾の住宅地にある。すぐ近くは林檎畑、葡萄畑が斜面を覆い、蔵のある家が立ち並ぶ。そんな古くからある集落の路地を抜けると、「常念岳」が日に輝いてくっきりと見える。こんな地元の人にとっては、なんの変哲もない見飽きた風景も、私には美しいと感じる。そして、この集落の周りには、道祖神、地蔵堂、六地蔵、観音様、忠魂碑、開道碑、筆塚など、この地域の厚い信仰や豊かな歴史を物語る像や碑が多く点在している。そんなものを巡りながらひさしぶりのサウダージ・ウォーキングを楽しむ。

スーパーやお店ではこの時期になると、木の皮を巻いた「(盆)かんば」が並ぶ。「かんば」というのは、白樺(信州では「シラカンバ」とも呼ぶ)の木の皮を乾燥させたもので、8月13日夕刻の迎え火、16日夕刻の送り火として、各家の玄関先でこの「かんば」を燃やす。墓参りでも、墓の前で「かんば」を燃やす。その皮は油脂を多く含んでいるため、真っ黒な煙を大量に出す。これは信州(中北信)独特の風習のようだ。夕暮れの家の前で「かんば」が一斉に燃える。その炎の色と真っ黒な煙、そして独特の匂い。それもサウダージ。一ヶ月もすれば、お盆がやってくる。今年は、母親と妹の「新盆」。一瞬だが「かんば」のあの色と匂いが蘇った。

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さて、「サウダージ」を歌えることのできるもう一人の日本人女性歌手が「吉田慶子」。この人も私がずいぶんとご贔屓にしている「ボッサ唄い」。偶然CDショップで見つけた1枚のCDが彼女を知るきっかけであった。 その時も、これほどの「ボサノヴァ唄い」が日本にいたのかと舌を巻くほどの強い印象を持ったことを覚えている。そのアルバムは、「COMO A PLANTA ~ひそやかなボサノヴァ」(2007年)。ライナー・ノーツによれば、東京都出身。現在、福島県在住だという。幼少の頃からクラシック・ピアノを始め、ブラジル音楽、特にボサノヴァに魅せられてからは、ピアノをギターに持ちかえ、活動を開始。2000年には、単独でブラジルに渡り、半年程の滞在中に現地でレコーディング。それを、2001年にファースト・アルバムの「愛しいひと 〜bem querer」として発表した。(参照拙ブログ「ひそやかなボサノヴァ唄い ~吉田慶子~」

愛しいひと bem querer

吉田慶子 / インポート・ミュージック・サービス



コモ・ア・プランタ~ひそやかなボサノヴァ

吉田慶子 / オーマガトキ



その中から一曲。
  
「Keico Yoshida - Nunca (決して)」 残念なことに歌が途中で終わってしまいますが ・・・。

          

「♪  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    あの日々 
     懐かしい思い出
      これも忘れずに伝えて
       私を眠りへといざなったのはあなた
         静かに暮らせるようにと

            決して  ・・・・・   ♪」    (訳:国安真奈 ライナーノートより)

彼女の歌、YOUTUBEにはほとんどアップされていません。されていても音質が悪いか、多分レコード会社の意向でか、最後が尻切れトンボ。珍しく最新作がフルでアップされていました。「カエターノ・ヴェローゾ/Caetano Veloso」の膨大なレパートリーから厳選した美しい10曲を歌ったアルバム、「カエターノと私/CAETANO e EU KEICO YOSHIDA」から。

カエターノと私

吉田慶子 / コアポート



「Keico Yoshida - Lindeza」

          
by knakano0311 | 2015-07-24 10:20 | ふるさとは遠くにありて・・・ | Trackback | Comments(0)
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