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大屋地爵士のJAZZYな生活

「繕い裁つ人」のロケ現場へ

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思い立って、久しぶりにご近所にある川西市郷土館を訪れた。DVDを観たからである。その敷地内に建つ、「旧平賀家住宅(国登録有形文化財)」が、春に公開された「三島有紀子」監督、「中谷美紀」主演の映画「繕い裁つ(つくろいたつ)人」(2015)の舞台、街の仕立屋「南洋裁店」として使われていたから、改めてゆっくり建築を観たいと思った。また朝ドラ「マッサン」にも登場している。「旧平賀家住宅」は、関西財界の振興に尽力した「平賀義美(ひらがよしみ)」博士が大正7年(1918年)に猪名川沿いの川西市小戸に建設したイギリスの田園風住宅を移築したもので、大正期の洋風住宅の典型として、日本の近代建築史上重要な建物だという。

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「三島有紀子」監督は、こんなふうに語っている。「兵庫県のいろんな洋館を見て歩き、やっと見つけたのが平賀邸だった。小石の洗い出しの壁、出窓と煙突のある外観は、佇まいがどっしりとしつつもとても可愛く、中に入ると小窓、扉の上のステンドグラス、壁、ドアノブの一つ一つまでこだわった意匠のすばらしさに”職人”を感じた。ここで夢見るための洋服を仕立てる・・・『南洋裁店』を開店した時の事を想像し、胸がわくわくしたのを忘れられない。」

他に見学者はいなかったので、ゆっくりと部屋を見て映画の余韻に浸ったが、外へでると主演の「中谷美紀」さんが記念に植えたオリーブの苗が風にそよいでいた。

さて、映画「繕い裁つ人」は、クラシカルなミシンで洋服を作る職人肌の主人公・市江と、­彼女を取り巻く人々が服を通して結び付いていくという心温まる­物語。「池辺葵」原作のコミックを­映画化した人間ドラマ。このところ海外アクションドラマばかりを見続けていたので、よく知っている神戸の街が舞台のホッとする1時間44分であった。

繕い裁つ人 DVD

ポニーキャニオン




「映画『繕い裁つ人』予告編」




ラストのエンディング・ロールに流れる主題歌は、「平井堅」が今年5月にリリースしたカバーアルバム「Ken's Bar III」に収録されている「切手のないおくりもの」。「財津和夫」のオリジナルをデキシーランド・ジャズ風味でカバー。

Ken's BarIII(通常盤)

平井堅 / Ariola Japan




「平井 堅 - 切手のないおくりもの」


          




 
by knakano0311 | 2015-10-03 09:58 | シネマな生活 | Comments(2)
Commented by maya653 at 2015-10-03 11:53
映画館で観て、ほっこりしたこと蘇りました。この洋館は公開されているのですね。機会があれば行ってみたいです。
Commented by knakano0311 at 2015-10-03 13:20
mayaさん  神戸・北野異人館程の人気も知名度もありませんが、住むための家という感じで、外観だけでなく各部屋も映画の中で上手く活かされていました。
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