さて、今宵の秋の歌は、「木の葉の子守歌/Lullaby of the Leaves」。ベンチャーズの演奏などでもおなじみですが、歌うは、「コニー・エヴィンソン/Connie Evingson」。正直言って、彼女のキャリアなどよくわかりませんが、1962年生まれ、生まれ故郷のミネソタ州ミネアポリスを拠点に活動をしているようです。大人の色気、技巧を感じさせない歌の上手さ、いい意味での器用さが安心して聴いていられる。そんなことでご贔屓にしている歌手の一人。
「木の葉の子守歌」は、2005年にリリースされた「ジプシー・イン・マイ・ソウル/Gypsy in My Soul」というアルバムに収録されている。「Nature Boy」、「Lover Come Back to Me」などスタンダード集であるが、アルバム・タイトル曲の「ジプシー・イン・マイ・ソウル」、「DJANGO'S PREMONITION (anouman) / ジャンゴの予感」などを織り交ぜながら、。全編が「ジプシー・スウィング」で彩られ、まさにヨーロピアン・ノスタルジック・ワールドともいえる世界が醸し出されている。
多分このアルバムがきっかけとなって、「ジプシー・スウィング」にインスパイアされて、今度はスウェーデンまで行って、ジプシー・スウィング・バンドとコラボしたアルバムは、「Stockholm Sweetnin'」。コラボしたバンドは、ストックホルムで活躍している「The Hot Club Of Sweden」である。ジプシー・ジャズ・ギターの祖、「ジャンゴ・ラインハルト/Django Reinhardt」が結成した「フランス・ホットクラブ・五重奏団/The Quintet of the Hot Club of France」の後継者たらんという意気込みがそのバンド名に感じられる。