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大屋地爵士のJAZZYな生活

季節はずれですが、桜の話題です

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わが遊びの山に、絶滅危惧種の「エドヒガンザクラ(江戸彼岸桜)」が自生する群落がある。この群落とこの山を貫いて走る「多田銀銅鉱脈」の露天掘り跡、点在する「間歩(まぶ)」群が、今年の9月、川西市の天然記念物に指定された。「エドヒガン」としては、この地域では4例目の指定である。

それを記念して、北摂里山のエドヒガンの魅力や、今回の天然記念物指定の経緯、今後の保全活動や他の群生地との連携等について考えるため、「エドヒガンシンポジウム&観察会」が開かれた。私も公園の活動団体を代表して、パネル・ディスカッションのパネラーの一人として出席した。

我がクラブは、山の手入れ、ナラ枯れ対策、クヌギ再生林の保全と炭焼きなどに多くの時間を割き、「エドヒガン」に関しては、実の採集、発芽、育苗程度のことしか取り組んでこなかったのが実情。全体を通じて、先輩事例の話を聞くと、「まっ、大変だなあ」という印象が先に立ったが、天然記念物としての意義、先輩の事例、課題など今後の保全等のあり方を考える上で大変参考になった。が、立派な活動の先進事例を聞いて、大きなプレッシャーを感じたことも事実。今回の指定を受け、また一つ「エドヒガン」の保全という山遊びのテーマが増えそうだ。

シンポジウムの後、観察会があったが、天然記念物に指定された「エドヒガン」の群落、今はこんな観察会でもないと訪れる人もなく、木漏れ日の中で来年の春が来るのをひっそりと待っている。家に帰ってから、昨年6月山で採集した「エドヒガン」の種を直播きし、この春発芽した苗を30株ほど、育苗ポットに植え替えた。いずれは山へ戻すつもりである。大層なことは考えずに、まずこんなことから積み重ねていこうか。

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さて、今宵の曲。秋の木漏れ日の優しい感触を思い起こさせるような、「The touch of your lips」。なにか暖かいものが伝わってくる粋なタイトルですね。1936年「レイ・ノーブル/Ray Noble」の作詞・作曲によるロマンチックなバラード。

「♪ The touch of your lips   あなたの唇の感触 
   Upon my brow        わたしの額への
   Your lips that are cool   ちょっぴりひんやりとして
   And sweet            そして甘く 
   Such tenderness lies     そんな優しさが
   In their soft caress      そのやわらかさの中に感じられ
   My heart forgets to beat  私の胸は鼓動すら忘れてしまう

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   The touch of your lips    あなたの唇の感触 
   The love in your eyes    あなたの瞳に宿る愛
   The touch of your lips    あなたの唇の感触
   On mine...             私の唇への    ♪」

最初は、「チェット・ベイカー」の歌唱。1979年リリースのアルバム「The touch of your lips」。口説きのラヴ・バラードを歌わせたら、やはり天下一品ですね、この人は ・・・。

Touch of Your Lips

Chet Baker / Steeplechase




「Chet Baker - The Touch of Your Lips」


          

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そして、「フェイ・クラーセン/Fay Claassen」。1969年生まれのオランダのジャズ・シンガー。最初はダンスとバレーを学んだが、1990年頃からアムステルダムの音楽学校でジャズ・ボーカルを学び始めた。天賦の才は隠せないらしく、在学中に2つの賞を獲得したという。やがてプロ歌手としての活動を始め、多くのジャズ・フェスなどで著名なミュージシャンたちとのコラボも重ね、もうベテランといってもいい20年のキャリアが積み重ねられ現在に至っている。

少し前の話になるが、2004年は「チェット・ベーカー生誕75周年」だったそうだ。「フェイ・クラーセン」ら、オランダの「チェット・ベイカー」ゆかりのJAZZアーティスト達が、生誕75周年のトリビュートアルバムを企画した。それが、「フェイ・クラーセン・シングズ・チェット・ベイカーVol.1、Vol.2」。

フェイ・クラーセン・シングズ・チェット・ベイカーVol.1

フェイ・クラーセン3Dシステム


「アムステルダムのため息」などとも呼ばれている彼女のハスキーな声に「チェット・ベイカー」を偲ぶ。「フェイ・クラーセン」の「The Touch Of Your Lips」。

「Fay Claassen - The Touch Of Your Lips」

          

by knakano0311 | 2015-10-12 15:18 | 炭焼き小屋から | Comments(0)
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