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大屋地爵士のJAZZYな生活

初山遊びで見つけた野生の痕跡

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山頂まで登って安全祈願を済ませ、いよいよこの16日から始まる炭焼き準備に取り掛かる。何回経験しても炭焼きの始まる前のこの時期は心が高揚する。炭窯の補修と乾燥、道具類の点検、粘土砂の用意など、結構いろいろな準備作業を万端怠りなくこなさねばならない。

一般的に言って、炭窯を作り、炭焼きを行うため(写真参照)には粘土が必要で、この山では良質の粘土が取れる。写真の炭窯は、10年すこし前に公園が作ったものであるが、当初は、かってこの地の名産「菊炭」を語るための展示だけが目的であったという。しかし「本物の炭窯を展示だけではもったいない、炭焼きの伝統、クヌギ林の里山を復活し、炭焼き技術の伝承をしよう」と、先輩たちが県を説得して、クヌギを育成、伐採し、炭焼きを行うようになった。先輩たちのご苦労のおかげで、我々が今、楽しめている。

例年のように炭焼きに必要な粘土の採取に向かう。去年掘ったところに水が溜まり、絶好の「猪の沼田場(ヌタ場、ぬたば)」になっているようである。深々とした足跡からもそれと知れる。「沼田場」とは、イノシシなどの動物が、体に付いているダニなどの寄生虫や汚れを落とすために、泥を浴びる場所のことである。(参照拙ブログ「山のいたずら書き、犯人は誰?」など)

ことしは申(猿)年であるが、この山では見かけたことがないが、鹿や猪ならば数多くいる。猪年ならば縁起がいいなんて呑気なことも言ってはいられない。なんせ、鹿、猪の食害がかなり深刻になってきているのだ。

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さて、ことしもこの炭焼きから木樵ボランティアの開始である。ということで、今宵のピアノ、新春のご愛嬌、「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ/The European Jazz Trio (EJT)」のアルバム、「ジャパネスク~日本の詩情/JAPANESQUE」から「与作/yosaku」。

このトリオも長いですね、結成は1984年ですか。リリースされたアルバムは20枚は優に超えているでしょう。オランダのジャズ・ミュージシャン3人で結成されたジャズ・ピアノ・トリオ。その後、たび重なるメンバー・チェンジを経て、1995年に「マーク・ヴァン・ローン/Marc van Roon(p)」、「フランス・ホーヴァン/Frans van der Hoeven(b)」、「ロイ・ダッカス/Roy Dackus(ds)」に落ち着いた。ヨーロッパジャズらしくクラシックを基調に、哀愁漂うリリカルなサウンドと気品を感じさせる洗練されたアレンジが特徴で、わたしがヨーロッパジャズ、とりわけピアノに傾倒してゆく鳥羽口となったトリオである。

「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ」のデビュー20周年記念盤が、「ジャパネスク~日本の詩情/JAPANESQUE」。世代を越えて歌い継がれる日本の名曲を日本人ファンから募集し、EJTがアレンジ&演奏した企画物の作品。

ジャパネスク~日本の詩情

ヨーロピアン・ジャズ・トリオ / M&I Company,LTD.(PC)(M)



「European Jazz Trio -yosaku」

          



 
by knakano0311 | 2016-01-10 09:57 | 炭焼き小屋から | Comments(0)
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