ウォーキングの途中。「ホーホケキョ ・・・」。見事な一鳴き。今年初めて聴く鶯である。春がすぐ近くまで来ていることをさらに実感。
今年のブログ始めは、正月番組で偶然目にしたノルウェー出身のジャズ・ピアニスト、「トルド・グスタフセン/Tord Gustavsen」でスタートした。ECMトリオ3部作の最後を飾る「Being There」のあとトリオ休止宣言。カルテット、アンサンブルへと活動を移し、その実験的試みは評価するものの、美メロ、泣けるピアノのグスタフセン・ファンとしては、期待するものとは少し違い、正直物足りない思いを続けていた。(参照拙ブログ
「初春に ・・・」など)
しかし、1月下旬に最新トリオ作品が発売された。しかし、実は躊躇していたのである。これまでもトリオで長年一緒だったドラマー、「ヤーレ・ヴェスペスタ/Jarle Vespestad」と、アフガニスタン出身、ドイツで活動しているヴォーカリスト、「シミン・タンデル/Simin Tander」をヴォーカルに迎えた変則的トリオで、ノルウェーの教会音楽に取り組んだ異色作という。
躊躇したのも無理からず、女性ヴォーカリストを加えたアンサンブルのアルバム、「Restored, Returned」には、かなり違和感を感じたからである。もちろん、リスナーのわがままには違いないのであるが ・・・。
しかし、おすすめもあって一聴して驚いた。神秘さと厳かさと美しさに満ちている。彼自身の曲が半分以上、その他の曲は、ノルウェーの賛美歌であるという。その賛美歌をシミンが出身であるアフガニスタンの言語、「パシュトー語」に訳して歌っている。深いところまではとても分からないが、キリスト教的観念とイスラム教的観念との融合。まさにグスタフセンは今世界が直面している問題を、新しい世界として提示して見せてくれたのかもしれない。彼はこのアルバムの制作についてこんなふうに語っている。
「今回のプロジェクトでのレパートリーに取り組むため、シミンと僕はアフガン詩人と一緒に僕がノルウェーでこどもの頃からずっと歌ってきた数々の賛美歌をパシュトー語に訳したんだ。 ・・・ どんどん理解が深まり、最終的にはスーフィズム(Sufism 注;デジタル大辞泉 - イスラム教における神秘主義。自我の意識を消滅し、神との神秘的合一の境地をめざす)とキリスト教が実際に出会ったような境地にまで達した。ノルウェーの賛美歌は僕のスタンダードで典型的なジャズよりも僕の音楽、精神の奥にずっとあるものなんだ。」
注目のアルバム。「トルド・グスタフセン」を今年のブログ始めとしたのには、偶然にも十分な意義があったのだ。
what was said
gustavsen/tander/ves / ecm
パーソネルは「Tord Gustavsen (p,electronics,synth bass)」、「Simin Tander (vo)」、「Jarle Vespestad (ds)。録音は2015年4月、オスロの「Rainbow Studio」で。そしてリリースはECM。アルバム・プロモーション・ビデオから。
「Tord Gustavsen – What was said. w/ Simin Tander and Jarle Vespestad (Album Trailer) 」
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