ここしばらくの山作業は、川西市の天然記念物に指定された公園の谷にある「エドヒガン(江戸彼岸)桜」の群落地の周辺整備を続けているが、その間にも季節は、一気に春に向かって進んでいる。「アセビ(馬酔木)」の蕾は大きく膨らみ、里ではすでに咲いている「サンシュユ(山茱萸)」も黄色い花弁をのぞかせ始めた。「Spring Is Here」である。
さて、前回は、「Spring Is Here/邦題;春が来たと云うけれど」を、「ミリー・バーノン/Milli Vernon」と「クリス・コナー/Chris Connor」の歌唱で聴きました。今宵は、ピアノで聴いていただきましょうか。「春が来た。でも楽しくない、憂鬱なだけ」という、ちょっとグルーミーな意味の歌だけに、ピアノでの味わいもまた格別である。
まずなんといっても、この人、「ビル・エヴァンス/Bill Evans」でしょう。1959年にリリースされたアルバム、「ポートレイト・イン・ジャズ/Portrait In Jazz」からのピック・アップ。パーソネルは、「ビル・エヴァンス(ピアノ)」、「スコット・ラファロ(ベース)/Scott LaFaro」、「ポール・モチアン(ドラム)/Paul Motian」。