人にはいろんな事が起こるもの。だからドラマになり、詩になり、曲がつき、歌われるのでしょう。前回取り上げた曲、「Everything Happens To Me」。直訳すれば、「僕にはどんなことでも起こってしまう」。「 ・・・ happen to ・・・」なんてタイトルをもつジャズの曲が多いようなので、「Happen シリーズ」として少し続けてみます。今回は、「It could happen to you」、「それは、あなたにもおこるかもしれない」という意味です。関係ない二つの歌ですが、まるで前回へのアンサー・ソングのようです。やはり軽やかで美しいバラードです。
1944年のアメリカ映画、「そして天使は歌う(原題:And The Angel Sings)」の挿入歌だそうです。「ジミー・ヴァン・ヒューゼン/Jimmy Van Heusen」の作曲、「ジョニー・バーク/Johnny Burke」の作詞で発表されたナンバー。映画の公開後、「ジョー・スタフォード/Jo Stafford」がレコード化しヒットしたという。
【 It Could Happen to You 】 Jimmy Van Heusen, Johnny Burke
「♪ Hide your heart from sight 自分の心を隠したり
Lock your dreams at night 夜見る夢に鍵をしたrり
It could happen to you そんな事があなたにも起こるかも
Don’t count stars 星の数を数えなくなったり
or you might stumble 何かにつまずいてしまったり
Someone drops a sigh 誰かがため息をつくと
and down you tumble よろめいて転んだり
Keep an eye on spring 春の夜に目が冴えて眠れなかったり
Run when church bells ring 教会の鐘の音で急に走りだしたり
It could happen to you そんなことがあなたにも起こるかも
All I did was wonder わたしに起こったそんなこと全てが不思議
how your arms would be あなたの腕に抱かれたら、と思っただけなのに
And it could happen to me そんな事があなたにも起こるかも