2014年に初来日し、今年3月も新アルバムを引っさげて来日、各地をツアーしている。その新アルバムが、「ラプソディ ~ ハンマースホイの印象 ~/Rhapsody ~ Impressions of Vilhelm Hammershøi ~」(2016)。同じデンマーク出身で、「静寂の画家」と称される「ヴィルヘルム・ハンマースホイ/Vilhelm Hammershøi」をテーマにしたアルバム。
ハンマースホイは、私は疎いが、19世紀末のデンマークを代表する画家だそうだ。その絵は、音のない世界に包まれるような静けさにあふれているという。2015年秋、ニューヨークで開催された「ヴィルヘルム・ハンマースホイ展」で、ヘスは「デンマーク国立美術館」の依頼で、「Impressions of Vilhelm Hammershøi」というピアノ・ソロ・コンサートを開催。このアルバムは本作は、そのコンサートを下敷きとして制作され、ハンマースホイからインスパイアされたオリジナル曲や「デューク・エリントン/Duke Ellington」、「ボブ・ディラン/Bob Dylan」、「チャーリー・チャップリン/Charles Chaplin」らのカヴァー曲で、ハンマースホイの無音の絵を音楽で表現しているという。