2008年、通算4thとなる「Feel Like Making Love」(韓国盤は「Fall in Love」)を日本メジャー・デビュー・アルバム第一弾としてリリース、2009年5thとなる「Close Your Eyes」をリリース。スイングジャーナル選定【ゴールドディスク】に選ばれる。私がよく聴いていたのはこの時期である。「マイケル・フランクス/Michael Franks」の「Jazzy,Not Jazz」の代表曲である「Vivaldi's Song」からスタンダードである「Love For Sale」まで幅広い選曲と、ウィスパリングからシャウトまで、歌い分けができるその歌唱力に驚いてしまった。
2011年、6th「Tomorrow」と続き、2013年、2年ぶり、通算7枚目となるアルバム「アイ・ラヴ・ユー/I Love You」を発表した。全13曲中、ジャズのスタンダード・ナンバーは1曲もなく、彼女のオリジナル作品の6曲のほか、「ボブ・ディラン/Bob Dylan」や「サンタナ/Santana」、「レイ・チャールズ/Ray Charles」、更にはオペラまでもといった彩り豊かな構成。「“ジャズではないところでジャズを探す”というのもテーマのひとつだった」という彼女の言葉。