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大屋地爵士のJAZZYな生活

種まき、育苗、そして収穫へと ・・・

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我が家のミニトマトが今年もだいぶ色付いて、朝の食卓に上がりだした。今年は、妻が家庭菜園づいたのか、「ゴーヤ」、「トマト」、「ミョウガ(茗荷)」、「シソ(紫蘇)」、「サンショウ(山椒)」、「パセリ」、「オクラ」などを次々と植えている。やがては食卓に ・・・。

私は私で、一昨年採取した苗は山の公園の育苗畑へと移植したので、新たに6月に採集した「エドヒガン(江戸彼岸)」の種を直植えした。秋には「ドングリ(団栗)」を採集して、「クヌギ(櫟、椚)」の苗を育ててねばならない。

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さて、今宵のディーヴァは、ノルウェイの悲劇の歌姫、「ラドカ・トネフ/Radka Toneff」。1952年オスロに生まれ、父はブルガリア人の民俗音楽歌手「トニ・トネフ」、母はノルウェイ人。そのためか、彼女の音楽にはPOPSやブルガリア民族音楽の影響が少なからずあるという。「オスロ音楽院」で学び、1975年には、夫となる「アリルド・アンデルセン/Arild Andersen(b)」らと「ラドカ・トネフ・クインテット/The Radka Toneff Quintet」を結成、1977年にはこのクインテットでアルバム・デビュー。生存中にはたった3枚のアルバムを残しただけで、1982年自死。理由はよくわかっていないが、わずか30歳という若さであった。

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彼女の遺作ともなるのが、「スティーヴ・ドブロゴス/Steve Dobrogosz」とのデュオで「フェアリー・テイルズ/Fairytales」(1982年)。このアルバムは、ノルウェイで5万枚のセールスを記録し、この年の「Norway's best selling jazz record」に選ばれたという。

ガラス細工のように、触れれば壊れそうな「スティーヴ・ドブロゴス」の耽美的なピアノと、儚げで頼りなさそうに、ゆっくりと囁くように歌う「ラドカ・トネフ」の透明感ある歌声。思わず聴き入ってしまう。儚さ、凛々しさ、ひんやりとそして乾いた空気、ちょっぴり漂うアンニュイ ・・・。

Fairytales

Radka Toneff / Odin



アルバム「フェアリー・テイルズ」の中から、2曲。まず、その透明感のある声が冴えわたる「Nature Boy」を。

「Nature Boy - Radka Toneff & Steve Dobrogosz」

          

おなじみスタンダードの名曲、「My Funny Valentine」。ゆっくりと、そして囁くような歌唱が極めて印象的。そして、ドブロゴスのピアノの美しさも特筆もの。

「radka toneff - my funny valentine」

          

そして、悲劇的な死を遂げたほかのアーティストと同じように、死後相当経ったにもかかわらず、未発表の音源などによるアルバムが何枚かリリースされている。没後26年となる2008年12月には、リリースされたのが、未発表音源集、「バタフライ/Butterfly」。バンド・メンバーで、かつ良きパートナーでもあった「アリルド・アンデルセン」の選曲だという。放送局の音源やジャズ・フェスティバルでの録音などを集めたもので、「Black Coffee」、「My One And Only Love」などスタンダード、カバー曲「Antonio's Song」、「It's Been A Long Long Day」など全12曲に加え、ラドカ24歳時のTV出演時の瑞々しい映像2曲を収録。ラドカの特徴である透き通った声で、熱唱するでもなく、まるで語りかけるように、そして囁くように歌う特長がよく出ている。

Butterfly

Radka Toneff / Curling Legs



この「ヨン・バルケ/John Balke」のピアノとの「アントニオの唄」はラテン・タッチでドブロゴスとはまた別の味。

「Antonio's Song - Radka Toneff & John Balke」

          
 


 
by knakano0311 | 2016-07-15 11:23 | いもたこなんきん | Comments(0)
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