いつものウォーキングの道筋。一見花とも思える変わった形の花が目に付いた。確かここに咲いていたのは、「クレマチス」の1種、色鮮やかな「テッセン(鉄線、鉄仙)」ではなかったろうか。「テッセン 」は、原産地中国でキンポウゲ科のつる性植物。「テッセン」のつるは、鉄でできているかのように強いことから、その名前の由来があるという。調べてみたら、花のあとは、早く咲いた物から、写真のように綿毛状、渦巻きブラシ状に変身するという。艶やかな花のあとも、美しく存在感のある「テッセン」。あやかりたいものです。
梅雨明けとはなったが、今日は、ほぼ丸一日小雨模様。昔、「クロディーヌ・ロンジェ/Claudine Longet」なんて、いかにも優雅なフランス風の名前の歌手・女優さんがいて、「悲しい雨が」なんて歌を歌っていたことを思いだした。その美しい佇まいと、当時のボサノバ・ブームにあやかったのか、ウィスパリング・ヴォイスが魅力の歌姫で、確かデビュー・アルバムの「クロディーヌ/Claudine」(1967年)か、2ndの「恋の面影/The Look Of Love」(1967年)かどっちかのLPを持っていたが、いまは行方知れず。
「クロディーヌ・ロンジェ」。1942年フランス、パリ生まれ。1960年代と1970年代に活躍していた歌手・女優である。元夫は「アンディ・ウィリアムズ/Andy Williams」。幼い頃からバレエを習い、1960年、19歳でダンサーとしてラスヴェガスに渡る。ラス・ヴェガスのショーにダンサーとして出演していた彼女の車が、仕事の帰りに故障してしまって立ち往生。そこへ偶然通りかかって助けてあげたのが、同じくラス・ヴェガスのショーに出演していた「アンディ・ウィリアムス」だったという。翌年結婚、3年後に芸能界復帰。ウィリアムズのコネにより、クロディーヌは彼が出演するテレビ番組や他の番組に頻繁に出演するようになり、やがて、番組で歌った、「Meditation」が評価され、歌手デビュー。その後、アルバムを5枚発表する。
しかし、絶好調も長くは続かないもので、プロスキー選手、「ウラディミール・サビッチ」と恋に落ち、同棲、1975年、ウィリアムズと離婚。しかし、彼女が手にもっていた銃により、サビッチは死亡。故意による射殺か暴発であるかは現在も不明。クロディーヌは法廷で暴発を主張するが、認められず、温情判決ながら、有罪となる。後に彼女は自分を弁護した弁護士と再婚する。たしか「魔性の女」として、日本でも話題になったことを覚えています。この事件以後、クロディーヌは芸能界と音楽活動から引退し、隠遁生活を送っているという。(Wikipediaなどによる)
ほとんど英語で歌っているのだが、そのウィスパリング・ヴォイスがフレンチ・ポップスっぽさや、ボッサ・テイストを醸し出していた。そして女優というが、出演映画に記憶がない。ただ芸能界をお騒がせした人、「徒花(あだばな)」といった印象しか残っていないが、妙に存在感がずっとあって、未だに時折思い出して歌声を聴いてみるというのはなぜなのか、不思議である。
1969年発表、4枚目のアルバム、「 カラ-ズ/Colours」から秀逸の歌唱、「I Think It's Going to Rain Today(邦題;悲しい雨が)」。「ランディ・ニューマン/Randy Newman」の1968年のヒット曲。
カラ-ズ(紙ジャケット仕様)
クロディーヌ・ロンジェ / USMジャパン
「Claudine Longet - I Think It's Going To Rain Today」 VIDEO 歌手デビューのきっかけとなった、「Meditation」。デビュー・ルバム、「Claudine」(1967) から。
クロディーヌ
クロディーヌ・ロンジェ / ユニバーサル ミュージック
「Claudine Longet - Meditation」 >