まずは、彼女がそのなんとも言えないオヤジ声で歌うブルースは味がある「ダイアナ・クラール/Diana Krall」で「Baby, Baby All the Time」。アルバムは、「All For You ~ A Dedication To The Nat King Cole Trio ~」(1996)から。
2曲目は、スタンダードから、「My Baby Just Cares For Me」。「私のベイビーは、ただ私のことにしか興味がない」。そんな意味でしょうか。アップテンポの4ビートで歌う「ニーナ・シモン/Nina Simone」の歌唱がよく知られているが、やはりテンポ良く歌う「ソフィー・ミルマン/Sophie Milman」で。
3曲目の「Babyソング」は、やはりスタンダードで、「ジョニー・マーサー/Johnny Mercer」と「ハロルド・アレン/Harold Arlen」の曲から、「One For My Baby (And One More For The Road)」。深夜の酒場でバーテン相手に、恋人に去られた男が愚痴っぽく「俺のベイビーのためにもう一杯、俺の新たな旅立ちにもう一杯」なんて管を巻く情景を歌ったちょっと粋な歌。オーディオ・ファンに支持が多いと聞く「ジャシンサ(ジャシンタ)/Jacintha」。私は間違いなく名盤だと思っている「Autumn Leaves -- The Songs Of Johnny Mercer」から。
「♪ It's quarter to three もう3時15分前だ
there's no one in the place except you and me 店には君と俺だけだ
So set'em up, Joe ジョー、片付けてしまえよ
I've got a little story you ought to know ちょっとした話があるんだ
We're drinking, my friend 友よ一緒に飲もうぜ
to the end of a brief episode 短い話を終えるまで
Make it one for my baby もう一杯作ってくれよ俺のベイビーに
and one more for the road そして新しい俺の旅立ちにもう一杯 ♪」
そして、ラストは「Babyソング」としては外せないでしょう、この曲。ジャズ・フルートの「ハービー・マン/Herbie Mann」の大ヒット曲で、「メル・トーメ/Mel Torme」の歌唱、最近では、「マイケル・ブーブレ/Michael Bublé」の歌唱によっても知られている「カミン・ホーム・ベイビー/Comin' Home Baby」。小気味に弾むベースに乗って歌うのは、「エミリー・クレア・バーロウ/Emilie-Claire Barlow」。アルバムは、「Haven't We Met?」。