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大屋地爵士のJAZZYな生活

安いだけでいいのか

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台風10号が迷走の果てに日本列島へ接近し、関西地方にも土砂降りの雨をもたらしたその日、今年も健康診断に行ってきた。2008年より始まった、40歳〜74歳までの公的医療保険加入者全員を対象とした、「特定健診」、いわゆる「メタボ健診」である。

2008年以前であったが、現役時代も40歳からは、ずっとほぼ同じ内容の検診を会社で受けていたが、退職後も、後期高齢者になる75歳までは、幸いにも、以前勤めていた会社の健保組合の社会保険でサポートされている。今年も受けた健康診断は、その健保組合が地域まで巡回してくれる検診システムである。

去年は、肺に影があるとかで生まれて初めて胸部CTを受け、そして前立腺がんの指標であるPSA値が基準を超えているということで、腰のMRIを受け、それでもはっきりしないということで、生検のための1日入院もした。幸いなことにそのいずれも全く問題はなく、「白」であったが、早期発見ということを実感した検診でもあった。

しかし、今年は、健診業者というか健保組合から巡回型の健康診断を請け負ってやる業者が変わったのである。確かに負担する料金は、オプションも含め2500円と大幅に安くなったが、オプションから腫瘍マーカーなどがなくなり、ちょっと危惧していたことも事実。実際、検診を受けてみると、身長・体重、血圧、視力、聴力、心電図、胸部レントゲン、胃部レントゲン ・・・と今までと違って、ほとんど待たされることなく、効率的に進み1時間もかからずに終えることができた。

しかし帰宅途中の車の中で何か変だなと気がついた。一つは、身長・体重、血圧などの測定が終わるごとに、今までの数値と変わりないですかと聞かれるのである。逆に問診では、去年の異常値があったことは全く聞かれない。請負業者が変わったため、データが引き継がれていないのだ。去年までは前年のデータや既往症、特記事項などが記載してあったが ・・・。いわばカルテとも言うべき個人の健康データの所有権は少なくとも私にはあると思う。ビッグデータの活用、生涯データの活用とかか言われているが、個人の健康診断のデータですら引き継がれていかないのが現状である。

二つ目はこれは重大なミス。採血をすっとばしていたのに気がついた。多分、採血へ案内すべきを、まちがえて飛ばし、レントゲンへ案内してしまったのだろう。最後に料金も含め、全ての検査を受けたかどうかチェックするステージがあるのに、チェック漏れがあったのだ。二重のミス。

私が気がついて、帰路Uターンして会場へ戻り、採血を受けてないことを告げ、やってもらったからいいものの、もし気がつかなければ、巡回検診である。どうなっていたのだろうか?血糖値やヘモグロビン、コレステロールなど特定検診の目的のための最も重要な数値を測るステージが、こうもあっさりとミスで抜けてしまうとは ・・・。ダブルチェックも機能しなかったのだ。

40歳以上の特定健康診断が法整備による義務化され、まさに健診ビジネス・マーケットがひらけたのだ。データーの継続性、オプションの削除といい、何か料金が大幅に安くなったことと関係がありそうだ。このビジネスでの競争が激しくなっているのが垣間見えるようだ。安けりゃいいのか、もちろん安いにこしたことはないが、ことは健康、検診の質の低下のしわ寄せが、結局は被保険者へ来るのではなかろうか?来年も、この健保、この業者の巡回健康診断を受けるかどうかかなり疑問である。

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さて、引っ張り出してきたのは、「ジョン・スコフィールド/John Scofield」。1951年、オハイオ州デイトン生まれのフュージョン・ギタリストの雄。1974年、バークリー音楽院卒業後、プロとして演奏活動を始め、やがて「マイルス・デイヴィス/Miles Davis」グループに加入。デイヴィスのグループのメンバーとして、ツアーに1985年の夏まで同行した。こんなキャリアに裏付けられた実力が、彼をフュージョン・ギタリストの第一人者に押し上げたのでしょう。

そんな彼のアルバムから「ザッツ・ホワット・アイ・セイ/That's What I Say: John Scofield Plays The Music Of Ray Charles」(2005年)。「レイ・チャールス/Ray Charles」へのトリビュート・アルバムである。「アーロン・ネヴィル/Aaron Neville」や「ジョン・メイヤー/John Mayer」ら大御所がゲスト・ヴォーカルで参加。学生バンド時代レパートリーでもあった曲。「He~~~y!、Ho~~~oh!」とおもわず口ずさみたくなるゴキゲンなアルバム。

That's What I Say: John Scofield Plays Ray Charles

John Scofield / Verve



皮肉を込めて選んだのは、「ジョン・メイヤー」のボーカルをフューチャーした「I Don't Need No Doctor」。

「I Don't Need No Doctor - John Scofield & John Mayer」

          

このアルバムを取り上げたからには、お馴染み、「レイ・チャールズ」のヒット・ナンバーのカバーをアップしておきましょう ・・・。

「What'd I Say(Featuring Dr. John, John Mayer, Aaron Neville, & Mavis Staples on Vocals) - John Scofield」

          


「John Scofield - Unchain my Heart」


          

「I Can't Stop Loving You(Featuring Mavis Staples) - John Scofield」

          

  


  
by knakano0311 | 2016-08-30 14:40 | マーケッターとしてのシニアから | Comments(0)
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