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大屋地爵士のJAZZYな生活

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夕暮れ、黄昏、逢魔が時、ナイトフォール ・・・。自宅でも、年に何回か引き込まれるほどに美しい夕空を見ることがある。つい先日も ・・・。逆光が屋根のスカイラインを際立たせ、なんの変哲もない住宅地の屋根のシルエットが映画のワンシーンのように目に映る。そして、夜の帳がすっかり降り、月齢3日くらいでしょうか、上弦の月と宵の明星、金星が並んで姿を現す。冬の空は空気が澄んでいるんでしょう、その美しさにも目を奪われる。

さて、今宵のピアノ。イギリス出身、「ピアノの詩人」と称された「ジョン・テイラー/John Taylor」と、私が「最高のベーシスト」と思っている「チャーリー・ヘイデン/Charlie Haden」によるデュオ・アルバム、「ナイトフォール/Nightfall」(2003年録音)。

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「デュオの名手、チャーリー・ヘイデン」。1937年、アイオワ州生まれ。音楽家の家庭に育ち、幼少期から音楽を始めた。97年のアルバム「ミズーリの空高く」などでグラミー賞を3度獲得。リンゴ・スターや富樫雅彦ら多数の音楽家と共演した。13年にはグラミー賞生涯功労賞を授与された。

これまでも、「キース・ジャレット/Keith Jarrett」、「ケニー・バロン/Kenny Barron」、「ハンク・ジョーンズ/Hank Jones」、「エグベルト・ジスモンチ/Egberto Gismonti」や、「ゴンザロ・ルバルカバ/Gonzalo Rubalcaba」といったピアニストたちと数々のデュオの名盤を出してきた。このアルバムも人気の高いデュオ作品のひとつで、音数の少ないが、硬質で澄んだ響きを持つ「ジョン・テイラー」とのアルバム。「美しさと静謐にみちた黄昏」といった表現がぴったりのアーティスティックなアルバムである。

ピアノの詩人、「ジョン・テイラー/John Taylor」。1942年生まれ、イギリス・マンチェスター出身のジャズピアノ奏者、作曲家。音楽一家で育ち、幼少からピアノをマスターしたという。1964年ロンドンに出て、多くのアーティストと共演。1971年トリオを結成し、初リーダー作「Decipher(日本タイトル;覚醒)」を発表。モード手法を基盤としたスピード感溢れる高度なインタープレイを披露した。「ピアノの詩人」と称されるように、欧州ピアニストの例に漏れず、クラシックをベースにした気品あふれる演奏でファンを魅了。現在までにECMレコードに多くの録音を残している。

残念ながら二人共鬼籍に ・・・。

ナイトフォール(NIGHTFALL)

チャーリー・ヘイデン&ジョン・テイラー / ライス・レコード



「Bittersweet - Charlie Haden & John Taylor」

          

「Charlie Haden & John Taylor - Touch Her Soft Lips」

          

  


  
by knakano0311 | 2016-12-07 09:55 | 音楽的生活 | Comments(0)
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