年末に突然飛び込んできた訃報。
『フランスのミュージシャンで俳優のピエール・バルーさんが28日、心臓発作のためパリの病院で死去した。82歳だった。クロード・ルルーシュ監督の映画「男と女」(66年)に出演。「ダバダバダ~」のスキャットで知られるフランシス・レイ作曲の主題歌で作詞と歌を担い、世界中でヒットした。ブラジル音楽のボサノバを仏に広めたことでも知られる』(朝日新聞より)
「ピエール・バルー(Pierre Barouh)」。数少ないわたし御贔屓の男性歌手であった。わたしも同じ「ダルトニアン(色覚異常者)」ということで、親近感もあった。
「ピエール・バルー」。私がBossa Novaに魅せられたのは、「クロード・ルルーシュ/Claude Lelouch」監督の映画「男と女/原題;Un homme et une femme 」(1966)からである。劇中、ヒロイン「アヌーク・エーメ/Anouk Aimée」のかっての夫で、命を落とすスタントマン役が「ピエール・バルー」であった。バルー自ら劇中で歌う、ダバダバダ・・・で始まる有名な「男と女」のテーマ曲、ボサノバとその創始者たちへの「讃」でちりばめられた「サンバ・サラヴァ(男と女のサンバ)/Samba Saravah 」。映画の素晴らしさは勿論、当時初めて聴くボサノバ、その新鮮な衝撃は今でも憶えている。(参照拙ブログ
「ピエール・バルー ~ダルトニアンに生まれて~ 」
「男唄に男が惚れて(5) ~バルー、サルバドール、セグンド 人生の達人たち~ 」 など)
遠くを見つめているその眼差し。
あなたがいたから、今、私たちはボサノヴァを楽しめる。
感謝。
そして合掌 ・・・。
男と女 オリジナル・サウンドトラック 2016リマスター・エディション
フランシス・レイ/ピエール・バルー他 / 日本コロムビア
「Francis Lai, Nicole Croisille, Pierre Barouh - Un homme et une femme」
「Pierre Barouh - Samba Saravah」