さて、今宵の歌姫は、どこか肉食系を思わせ、見た目ゴージャスな美女シンガー3人の競い咲き。「ジェーン・モンハイト/Jane Monheit」、「リーサ/Lisa Lovbrand」、「ガブリエラ・アンダース/Gabriela Anders」。いずれ劣らぬ美女揃いですね。こんな歌がぴったりでしょう。「Embraceable You (抱きしめたいあなた)」。「ガーシュウィン兄弟/George Gershwin and Ira Gershwin」の手になるスタンダード。
【 Embraceable You 】 作詞・作曲:George Gershwin & Ira Gershwin
「♪ Embrace me 僕を抱きしめて
My sweet embraceable you 抱きしめたくなるくらい愛しい人
Embrace me 僕を抱きしめて
You, irreplaceable you かけがえのない大切な人
Just one look at you 初めて君を見たとき
My heart grows tipsy in me 僕の心はもうメロメロ
You and you alone 君が、たった一人の君が
Bring out the gypsy in me ジプシーのような移り気な心を僕から追い払ってしまった
アルバム、「Taking A Chance on Love」(2004)から、「Embraceable You」。そして、「ロン・カーター/Ron Carter」を含むコンボをバックに軽快にスインギーに歌うスタンダード、「Cheek To Cheek 」は、アルバム、「In the Sun」(2002)から。その大輪の薔薇ような美貌と表情豊かなステージは動画だからこそ楽しめる。
さて、次は北欧、スウェーデン美女、「リーサ/Lisa Lovbrand」。1978年、ストックホルム生まれ。父はスエーデン人、母はフィンランド人だというから、その美貌もうなずけるところ。幼少の頃からボーカル・レッスンを受け、聖歌隊で歌うなどし、またミュージカルや演劇の勉強をしながら育つ。長じてからは、ストックホルムのほか、ロンドン、ニューヨーク、L.A.でもエンターテインメント全般を学び、やがてショウ・ビジネスの世界へデビュー。その美貌を見込まれ、既に女優として数本の映画に出演している。「スティーヴン・セガール/Steven Seagal」主演のハリウッド映画、「沈黙の激突(Attack Force)」(2007年)に主役級で出演。スポーツ万能、ダンスも抜群という。ジャズ歌手としてのデビュー・アルバムが、「エンブレイサブル/Embraceable」(2007年)。トランペットに「クリス・ボッティ/Chris Botti」をフィーチャーして、タイトル曲でもある「Embraceable you」、プロデューサーでもある「デヴィッド・フォスター/David Foster」との粋なデュエットで、「When I Fall In Love 」。少し甘ったれてはいるが、透明感のあるリーサの声と、デヴィッドのすこししゃがれた声とが絶妙に絡み合う。
そんな彼女の「Embrace Me」をアルバム、「Last Tango In Rio」(2004)から。前二人の「Embraceable You」はスタンダード。一字違いですが、「Embrace Me」は、彼女自身によるオリジナル。ところが、これがなかなかいいのだ。彼女の才能を認めざるを得ない。
【 Embrace me 】 by Gabriela Anders
「♪ Embrace me, a little longer my sweet. 抱きしめていて、もうちょっとだけこのままで
Embrace me, and see if you won't ever leave. 抱きしめて、見つめていて、離れるまでは
Your goodbyes seem so unfair; so unkind. 別れるなんてあまりにもひどい仕打ちね
Embrace me for my dreams. 抱きしめていて、夢を見させてよ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」