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大屋地爵士のJAZZYな生活

二足も三足も早すぎる

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 道端に青々しい「イガ」を持つ「クリ(栗)」がいくつも落ちている。昨夜の雨風で落ちたものであるが、梅雨の前に花をつけたと思ったら、もう実も相当大きくなっている。この地域の名産、「能勢栗」である。ご近所には、庭に植えている家もけっこう多い。9月から10月にかけてが旬。秋の兆しと呼ぶには、まだ一足どころか、二足も三足も早すぎる。

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 こちらは妻が育てている「イチジク(無花果)」。やはり地域の特産物で、イチジク農家が市内のあちこちにあり、お盆の頃に市場に出回る。ワインやスィーツなどの加工品も名産にしようと市も力を入れている。妻は、「ジャムにする」と言っているが、さてそれほどの量が採れるのか ・・・。

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 今宵は、お久しぶり歌姫、「キアラ・シヴェロ/Chiara Civello」。ブログ友の記事に触発され、引っ張り出してきた。イタリア出身の美人シンガー・ソングライターである。「キアラ」という名前、響きがいい。イタリア語で「クリスタル」だそうだ。アコースティック・ギター、ピアノを弾きながら、アンニュイなヴォーカルを聴かせる。

 1975年、ローマ生まれ。幼少の頃、祖母からピアノを弾くように勧められる。その後、アコースティック・ギターも手にするが、いつしか歌うことに没頭するようになる。16歳で本格的に歌を始め、ローマにある音楽学校で音楽を学び、その後18歳で渡米し、ボストンの「バークリー音楽院」で奨学金を得、本格的にジャズを学んだ。

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 バークリーを卒業後は、ニューヨークへ移住。そこでラテンとブラジル音楽に没頭し、作曲、演奏活動に明け暮れていた。その頃、シヴェロのバンド仲間が、「ポール・サイモン/Paul Simon」と仕事をするようになり、そんな関係で、「エリック・クラプトン/Eric Clapton」などもプロデュースした「ラス・タイトルマン/Russ Titelman」と出逢い、2005年「ラスト・クォーター・ムーン/Last quarter moon」でアルバム・デビューにすることになる。

 「ブラジル音楽に強く魅かれる」という彼女自身のピアノの弾き語りが心地よい。ソングライターとしての才能も窺え、アルバム中10作が自作であるが、ボサノヴァ・テイストのカバー曲も散りばめた洒落たアルバム。美人で歌がうまく当時は期待したが、カテゴリーが違う感じで、以来あまり聴くことはなかったが、あらためて聴いてみると、フレンチ・ボッサやジャズ・ボッサとも違う初々しさが感じられた。

ラスト・クォーター・ムーン

キアラ・シヴェロユニバーサルクラシック



 そのアルバムから、ボッサ・テイストの歌唱をいくつか。まず、「スザンヌ・ヴェガ/Suzanne Vega」のカバーから、「キャラメル/Caramel」。

「Caramel - Chiara Civello」

          

 「オウトーノ/Outono(秋)」は、ボサノヴァ・シンガー「ホーザ・パッソス/Rosa Passos」の作品。

「Outono ー Chiara Civello」

          

 日本版、ボーナス・トラックの「Beijo Partido(こわれたキス)」は、彼女お気に入りのブラジル人ギタリスト、「トニーニョ・オルタ/Tiniho Horta」の作品だそうだ。

「Chiara Civello - Beijo Partido」

           
by knakano0311 | 2017-07-27 15:28 | 地域の中で・・・ | Comments(0)
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