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大屋地爵士のJAZZYな生活

おんがくかいがすごい

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 孫娘の通う小学校の音楽会。学校の体育館でやるとばかり思ってたが、学校のすぐ近くの市の文化会館だという。客席は1000席近くあるだろう。休みの日に、ちゃんとしたステージで演奏し、親たちにも観てもらいたいという学校側の思いとか。なんと満員、立ち見も出るほどの盛況であった。
  
 いや、私たちの頃のそれと全然ちがう。ただ曲を歌ったり、合奏するのではなく、各学年がひとつとなり、学校生活のなかで体験したり感じたことを、テーマやストーリーにし、そのことを3,4曲程度の合唱、合奏で表現するという形で、音楽劇に近いものもあった。教育の中で相当重きを置いているという印象も受けた。

 生徒が演奏する楽器も大違い。わたしのころの頃といえば、戦後まもない頃で、ハ-モニカ、木琴、カスタネット、太鼓、オルガン程度。それも買う予算がないので、全校生徒総出で、稲刈後の田んぼに繰り出し、イナゴを獲っては、佃煮屋へ持って行って売り、予算の足しにするといった始末。今は、ピアノ、キーボード、アコーディオン、ピアニカ、リコーダ、マリンバ、ヴィブラフォン、各種パーカッションと多彩だし、ちゃんと演奏出来ているからたいしたもの。

 なかでも感心したのが、5年生。自然学校で体験した星空の印象、キャンプ・ファイヤーでの大盛り上がりの思い出を、なんとスタンダードの、「星に願いを/When You Wish Upon a Star」、「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン/Fly Me To The Moon」、そして、ラテンの「テキーラ/Tequila」で表現した。「テキーラ」は、掛け声と楽器の振りもつき、ラテン・バンド顔負けで、アンコールの声がかかるノリ。子供たちの活き活きした演奏。まさに「音」「楽」。いや、日本の音楽界の未来は間違いなく明るい。

 ということで、今宵の曲は、「When You Wish Upon a Star」、「Fly Me To The Moon」、そして、「Tequila」。

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 まず、「星に願いを」は、「リンダ・ロンシュタット/Linda Ronstadt」。大変若い頃の写真ですが、私と同じ、1946年生まれのアリゾナ州ツーソン出身の歌手である。「ビリー・ホリデイ/Billie Holiday」や「サラ・ヴォーン/Sarah Vaughan」などの女性ジャズ・シンガーなどに影響を受けながら、音楽活動を始める。甲状腺の病気やパーキンソン病を患っており、そのため歌手活動をやめたことを2011年に故郷アリゾナの地元紙のインタビューで引退したことを明らかにした。

 「リンダ・ロンシュタット」が、シナトラのアレンジャーとして有名な、ネルソン・リドルと80年代半ばから、コラボした3枚のアルバム、「What's new」、「Lush life」、「For sentimental reasons」を2枚組で再発した「'Round Midnight with Nelson Riddle and His Orchestra」から。「リンダ・ロンシュタット」はJAZZ歌手ではなく、POPS歌手だが、キュートな声で、素直なくせのない歌い方で、JAZZのスタンダードということをあまり意識せず、スムーズかつ朗々と歌っている。

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'Round Midnight Import
ネルソン・リドル リンダ・ロンシュタット
Elektra / Wea




「When You Wish Upon a Star ー Linda Ronstadt (with Lyrics) 」

          

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 「ダイアナ・パントン/Diana Panton」。「ホリー・コール/Holly Cole」、「ダイアナ・クラール/Diana Krall」に続くカナダ出身の人気シンガー。カナダ・ジャズ界の重鎮「ドン・トンプソン/Don Thompson」のサポートを得て2005年に「Yesterday Perhaps」でアルバム・デビュー。その後、日本でも安定した人気を保っている。

 曲名や歌詞に「月」や「星」がでてくるラヴ・ソングばかり全16曲を集めた2枚目のアルバム、「ムーンライト・セレナーデ~月と星のうた/If The Moon Turns Green...」(2007)から、「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン/Fly Me To The Moon」。サポートは、ピアノ、「ドン・トンプソン/Don Thompson」、ギター、「レグ・シュワガー/Reg Schwager」、ベース、「ニール・スウェイソン/Neil Swainson」。

ムーンライト・セレナーデ~月と星のうた

ダイアナ・パントン / MUZAK/fab.



「Fly Me to The Moon - Diana Panton」

          

 そして「テキーラ」は、「デヴィッド・サンボーン/David Sanborn」。1945年生まれ。我々とご同輩。昔のようなソウルフルな音は影を潜めた代わりに、年輪を重ねて、「円熟」の境地に達した大人が、情感豊かにSAXを奏でる、そんな感じ。このアルバムは彼の円熟さが醸し出す、極上のウィスキー、いやテキーラ。そんなアルバム、「タイムアゲイン/Timeagain」から。

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タイムアゲイン
デビッド・サンボーン
ユニバーサル ミュージック クラシック




「DAVID SANBORN ー Tequila」

          
by knakano0311 | 2017-11-26 17:31 | 音楽的生活 | Comments(0)
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