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大屋地爵士のJAZZYな生活

キレとノリのいいスウィングに酔う ~ エルマー・ブラス・トリオの夜 ~

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 今年の「Hyogo クリスマス・ジャズ・フェスティバル2017」、「渡辺貞夫」、「小曽根真」、「アン・サリー」など7つほどのプログラムがある中で、選んだのは、今年も「アトリエ澤野スペシャル」、今年のアーティストは、「エルマー・ブラス・トリオ/Elmar Brass Trio」。この「エルマー・ブラス・トリオ」、私は、「うん!」と思った澤野からのデビュー・アルバム、「Night Dreamer」(2010)以外は聞いていないのだが、何枚かのアルバムをリリースしている。

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 「エルマー・ブラス/Elmar Brass」。あまり馴染みがないが、ドイツのピアニスト。1979年生まれ、まだ38歳という若さ。ナイジェリアで育ったが、帰国後11歳の時よりピアノのレッスンを始め、その後音楽学校で、ジャズ&クラシック・ピアノを学び、その後ジャズに転向し、「モントルー・ジャズ・フェスティバル」にも参加したという。「澤野工房」が注目し、2010年に期待して日本でデビュー作をリリースした。

 ホールは、西宮にある「兵庫県立芸術文化センター 神戸女学院小ホール」、総客席数417席のステージ、客席、床、壁、すべて木が貼られた八角形の小ぶりのホール。音響のいいことでも知られている。シートは前から2列目、プレイヤーまで手が届きそうな距離である。「エルマー・ブラス」の印象は、地味な容姿と服装。まるでビジネスマンのようである。しかし、ピアノに向かうとその印象は一変する。

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 オープニングは、「Honeysuckle Rose(Fats Waller)」。今まで聴いたことのないアプローチから始まり、軽快な高速スウィングが展開、つづく「Steeplechase(Charlie Parker)」ではやグルーヴ感は最高潮、すっかり観客の心を掴んでしまったようだ。スタインウェイがこんなに弾けた音を出すピアノとは ・・・。4曲目は一転バラード、「Memories of You」(Eubie Blake)。その美しさに酔う。2ndセットは、彼が魅了されたという日本のウィスキーや大阪の街、寿司に因んでのオリジナル、「Yamazaki 12」、「B728(ブラスなにわ)」、「Wasabi」が中心。観客総立ちのアンコール曲をまで、13曲、キレとノリのいいスウィングにすっかり酔った約2時間であった。

 ピアノの「エルマー・ブラス」のほか、ベースは「マーチン・ヤコノフスキ/Martin Gjakonovski」、ドラムは「クリスチャン・シェーネフェルト/christian Schoenefeidt 」。先行発売されていた新アルバム、「Brassabi!」(Brass + Wasabiのダジャレ?)からの演目であった。

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BRASSABI!
エルマー・ブラス・トリオ
澤野工房



 YOUTUBEにはほとんどアップされていないので、アップされている中からセレクト。アンコールで演奏された「The Big Hang」。どこかのライブから。

「Elmar Braß Trio - The Big Hang - LIVE !!! 」

          

「Elmar Braß Trio - Blues For Monty - LIVE !!! 」

          


【 演目 】

1st セット
1)Honeysuckle Rose
2)Steeplechase
3)I'll Remember April
4)Memories of You
5)Birk's Works
6)Days of Wine and Roses

2nd セット
7)A Beautiful Friendship
8)Yamazaki 12
9)Dreamsville
10)B728
11)Wasabi

アンコール
・Do Nothing till You Hear from Me
・The Big Hang
by knakano0311 | 2017-12-16 12:01 | 音楽的生活 | Comments(0)
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