「♪ ・・・・ そして人生に疑問を感じたり、道に迷ったら 目を覚まして、あなたの考えているグッドライフに さよならをしてほしい ♪」と歌う「グッド・ライフ/The Good Life」が今宵の歌。真のグッド・ライフとは何なのか、山あり谷ありをすべて受け入れて「グッド・ライフ」とする人生の真実を歌った「トニー・ベネット/Tony Bennett」、1963年のヒット曲。
【 The Good Life 】
作詩;ジャック・リアドン/Jack Reardon 作曲;サッシャ・ディステル/Sacha Distel
「♪ Oh, the good life, そうね、グッドライフ
full of fun seems to be the ideal 楽しさ一杯で理想的な生活におもえるわね
Mm, the good life, ふ~ん、グッドライフ
let's you hide all the sadness you feel 悲しみを感じてもみんな覆い隠してくれるかも・・・
You won't really fall in love でもあなたが本当の恋に落ちることはないでしょうね
for you can't take the chance あなたにそんなチャンスは訪れないだろうから
So please be honest with yourself, だから自分自身に正直になりなさいよ
Don't try to fake romance 偽りのロマンスを作り上げてはいけないわ
It's the good life グッドライフ、私が思うには
to be free and explore the unknown まだ経験してないことを恐れずに求めていくこと
Like the heartaches それがたったひとりで向き合わなければならない
when you learn you must face them alone 「心の痛み」だとしても
Please remember I still want you, どうぞ忘れないで 私がまだあなたを想っていることを
and in case you wonder why そして人生に疑問を感じたり、道に迷ったら
Well, just wake up, 目を覚まして、
kiss the good life goodbye あなたの思っているグッドライフにさよならをしてほしい ♪」
まず大御所、「トニー・ベネット/Tony Bennett」の歌唱から。アルバムは、「I Wanna Be Around」(1963)。
ジャズのスタンダードとばかり思っていた「The good life」。「マイ・ウェイ/My Way」とおなじように、元はシャンソン。元々、フランスのシンガー・ソングライター、音楽家、俳優の「サッシャ・ディステル /Sacha Distel」によって、1962年にメロディがつくられたという。「トニー・ベネット」の大ヒットで逆に、1973年にはディステル自身によってフランス語の歌詞で歌われた。そんなフランス語の歌詞と英語でこの曲、「La Belle Vie (The Good Life)/麗しき人生」を歌うのは、「ディー・ディー・ブリッジウォーター/Dee Dee Bridgewater」。
米国のJAZZシンガーである彼女が、10年間ほどパリに定住して音楽活動をした「フランス」。全編フランス語で歌われたアルバムが、「J'ai Deux Amours(二つの愛)/フランスへのオマージュ」である。JAZZ風シャンソン・アルバムでも、シャンソン風JAZZアルバムでもない。「ディー・ディー」風シャンソンとしか言い様がないが、込められたフランスへのオマージュが異彩を放つ。
フランスへのオマージュ
ディー・ディー・ブリッジウォーター / ユニバーサルクラシック
ISBN : B000793BA0