今日の曲は、「アローン・アゲイン(ナチュラリー)/Alone Again (Naturally) 」。アイルランド人のシンガー・ソングライター、「ギルバート・オサリバン/Gilbert O'Sullivan」の曲で、1972年にリリースされ、マイナー・コードの親しみやすいメロディで、大ヒットした曲。失恋か何かを歌ったロマンチックな歌だとずっと思込んでいたが、今回歌詞を読んでみて、びっくり。その内容はかなりシリアスなものだった。花嫁に逃げられ、一人教会の祭壇に残された男が自殺を決意しながらも、自分の半生を振り返ってみるという内容。ここでの「naturally」は「当然のこと、当たり前」という意味でしょう。
【 Alone Again (Naturally) 】 by Gilbert O'Sullivan
「♪ In a little while from now もう少したっても
If I'm not feeling any less sour この憂鬱な気分が収まらないなら
I promise myself to treat myself いまから自分のすることを決心するよ
And visit a nearby tower 近くの高層ビルに行って
And climbing to the top てっぺんまで上り
Will throw myself off 身を投げようかと思う
In an effort to はっきりさせてやる
Make it clear to whoever みんなの前でね
Wants to know what it's like ボロボロに打ち砕かれるのが
When you're shattered どんな気持かってことをね
Left standing in the lurch at a church 教会の祭壇に立ったまま残されとき
Were people saying, My God, that's tough あいつらは言っていたさ 「こりゃきついな
She stood him up 彼女に捨てられたんだな
No point in us remaining 我々はこれ以上ここに残っている理由もないな
We may as well go home 家に帰ろうよ」と ・・・
As I did on my own 僕もそうしたよ
Alone again, naturally またひとりぼっちさ 当然のことさ
Looking back over the years 昔を振り返っていたら
And whatever else that appears いろんなことを思い出した
I remember I cried when my father died 親父が死んだとき泣いたこと
Never wishing to hide the tears 人目をはばからず涙を流したんだ
And at sixty-five years old そして65歳で
My mother, God rest her soul おふくろも天に召されたんだ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」
まずは、オリジナル、「ギルバート・オサリバン」。「Very Best」でなく「Berry Vest」とタイトルにユーモア(駄洒落?)をこめたベスト・アルバム、「The Berry Vest of Gilbert O'Sullivan」(2004年)から。