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大屋地爵士のJAZZYな生活

スリリングな人間ドラマと’60年代POPSへの郷愁

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 多分、TV番組より、観ている時間が長いと思われるほど、私は「Amazon / Fire TV Stick」による映像配信のヘビー・ユーザーでもあり、またそれがゆえ端末のトラブルにずいぶんと悩まされたことを書いたことがある。(参照拙ブログ 「新春愚痴放談 ~ IoT時代のモノづくりが心配 ~ 」
「爺、トラブル・シューティングに戸惑う」
 など)

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 対策が功を奏して、最近はトラブルもなく至極快適に楽しむことができている。そんな私が最近ハマっている海外ドラマは、「マッド・メン/Mad Men」。1960年代のニューヨーク、マディソン・アヴェニューにある大手広告代理店で働く者たちを描いたドラマである。なお、タイトルである「Mad Men」とは、広告業界に働く男を、「Ad Man」と呼び、また、本作品の舞台であり、現在も大手広告代理店の本社が多いという「マディソン・アヴェニュー/Madison Avenue」に由来している。しかし、その刺激的な登場人物たちを表す「mad」という意味も多分に含んでいるのではと私は思っている。

 ニクソンvsケネディ大統領選、キューバ危機、ケネディ暗殺、ベトナム戦争、公民権運動、たばこ規制 ・・・など、1960年代の社会情勢や風俗を緻密に再現しており、現在の一般企業では到底許される事のない、勤務中の社内での飲酒、喫煙や、セクシャル・ハラスメント、そして人種差別などが大胆に描かれると同時に、権力闘争、謀略、裏切り、不倫や家族問題などの人間ドラマも展開される。2007年7月に放送を開始し、2015年にシーズン7をもって終了したが、この間、エミー賞、ゴールデン・グローブ賞でも3年連続のドラマシリーズ部門で作品賞を受賞。

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 シリーズ全作品が「Hulu」で配信されているが、派手なアクションやバトル、ホラー、感動シーンなどはないが、欲望・野心・エゴの塊みたいな人物ばかりが登場し、そのスキャンダラスで心理的にスリリングな展開に目が離せなくなり、寝不足気味の日が続いたまま、シーズン6に突入している。

 そして、いつも気になるのが、劇中、エンディングで使われている音楽。’60年代のPOPSがふんだんに出てくる。洋楽に目覚めてラジオにかじりつき、自作のアンプで聴くソノシートを夢中になって聴いてた頃の音楽である。覚えているだけでも、「Smoke Gets In Your Eyes」、「On the Street Where You Live」、「Volare(ボラーレ)」、「P.S. I Love You」、「Fly Me To the Moon (In Other Words)」、「Caravan」、「Don't Think Twice, It's All Right」、「Early In The Morning」、「C'est Magnifique(セ・マニフィーク)」、「The End Of The World」、「Satisfaction」、「You Don't Have to Say You Love Me(この胸のときめきを)」、「You Only Live Twice」、「Hawaiian Wedding Song」、「恋はみずいろ」などなど・・・。

 今宵は、その中から「You Only Live Twice」。ご存知、1967年公開の「ジェームズ・ボンド・シリーズ」映画の第5作、「007は二度死ぬ」の主題歌である。日本各地で撮影され、ボンド・カーとしてトヨタ2000GTや、「若林映子」、「丹波哲郎」、「浜美枝」などが出演したなつかしい作品。シリーズの中では、「ロシアから愛をこめて/From Russia With Love」と並んで好きな歌である。作詞「レスリー・ブリカッス/Leslie Bricusse」、作曲「ジョン・バリー/John Barry」。

【 You only live twice 】    by Leslie Bricusse / John Barry

「♪ You only live twice or so it seems,  2度目の人生を生きている そんな風に見えるわ
  One life for yourself and one for your dreams. 一つ目は自分のため、今は夢のために

  You drift through the years         長い間漂っていたためすっかり
            and life seems tame,    すっかり従順になってしまったようね
  Till one dream appears            でもそれは愛と呼ばれる
            and love is its name.     一つの夢がかなうまでのことよ

  And love is a stranger who'll beckon you on,  愛はあなたが招きたくなる見知らぬ人
  Don't think of the danger or the stranger is gone. 警戒しないで 愛は去ってしまうから

  This dream is for you, so pay the price.  この夢はあなたのため だから対価を払うのよ
  Make one dream come true, you only live twice. 夢をかなえ、2度目の人生を生きなさい
       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ♪」 

 「ヴィーナス・レコード」のデビュー・アルバム「キー・ラーゴの夜/Nights Of Key Largo」(2008)に収められている「テッサ・ソーター/Tessa Souter」の歌うバージョンがお気に入りであるが、アップされていないので、オリジナルの「ナンシー・シナトラ/Nancy Sinatra」の歌唱で・・・。

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Essential Nancy Sinatra
ナンシー・シナトラ
CD, Import/Emd Int'l




「Nancy Sinatra -- You Only Live Twice」

          
   


   
by knakano0311 | 2018-03-05 09:53 | 観るJAZZ | Comments(0)
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