さて、4月もあと1週間ほど。老いの身には本当に月日の経つのが早い。今宵の曲、「April in Paris(パリの4月)」。古い古いスタンダード。1932年のミュージカル、「ウォーク・ア・リトル・ファスター/Walk a Little Faster」で歌われ、大ヒットしたという。1952年には、「ドリス・デイ/Doris Day」主演で、「エイプリル・イン・パリ/April in Paris」として映画化され、彼女の歌により、日本でも有名な曲となった。作曲は、「バーノン・デューク/Vernon Duke」、作詞は、「虹の彼方に/Over The Rainbow」で知られる「エドガー・イップ・ハーバーグ/Edgar Yipsel "Yip" Harburg」。
【 April in Paris 】 by E. Y. Harburg / Vernon Duke
「♪ Till April in Paris, chestnuts in blossom パリの四月、マロニエの花が咲き
Holiday tables under the trees 休日ともなればその木陰にはテーブルが並ぶ
April in Paris, this is a feeling パリの四月、誰も繰り返して味わったことのない
That no one can ever reprise この雰囲気、感覚
I never knew the charm of spring 私はこれまで春の魅力を知らなかった
I never met it face to face そんな魅力に接したこともなかった
I never knew my heart could sing 知らなかったわ、私の心がこんなに弾むなんて
I never missed a warm embrace 暖かい抱擁がこんなに恋しいなんて思いもしなかった
Till April in Paris パリの四月
Whom can I run to このはやる思いはいったい誰に?
What have you done to my heart あなたは私のハートに何をしてくれたの? ♪」
まずは、「コニー・エヴィンソン/Connie Evingson」から。アルバムは、「Gypsy in My Soul 」(2004)。フランス語の歌いだし、ジプシー・ジャズ(ジプシー・スウィング)風のアレンジ、ミュゼット風のアコーディオン ・・・、パリ・ムード満載の歌唱。