さて、「ROSE」とくれば、今宵の曲は、「酒とバラの日々/Days of Wine and Roses」でしょうか。 1962年制作、「ティファニーで朝食を/Breakfast at Tiffany's」の「ブレイク・エドワーズ/Blake Edwards」監督、「ジャック・レモン/Jack Lemmon」、「リー・レミック/Lee Remick」主演で、アルコールに溺れてゆくカップルを描いたアメリカ映画、「酒とバラの日々」のテーマ曲でした。「ヘンリー・マンシーニ/Henry Mancini」作曲、「ジョニー・マーサー/Johnny Mercer」作詞のこの曲はアカデミー歌曲賞のほか、グラミー賞各部門を総なめにした。高校生の頃観た映画で、印象に残っている映画の一つ。
【 Days of Wine and Roses 】 by Henry Mancini Johnny Mercer
「♪ The days of wine and roses 酒とバラの日々は
Laugh and run away 笑いながら去っていく
Like a child at play まるで遊びに夢中の子供のように
Through a meadow land 草地を走り抜け
Toward the closing door 閉じようとしているドアに向かう子供のように
A door marked "nevermore" 「二度と繰り返さない」と刻まれたドア
That wasn't there before 今までそんなことが書いてなかったドアへ向かって
The lonely night discloses 孤独な夜が告白するのは
Just a passing breeze ちょうど吹き抜ける風が
Filled with memories 運んでくる思い出
Of the golden smile 輝いた微笑みに満ちた思い出
That introduced me to その微笑みが私を
The days of wine and roses and you 酒とバラと、そしてあなたの日々へと誘った
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」
カバーがありすぎて選択に迷います。まず、ボーカルからということで、「アジアの癒し姫」と私が呼んでいる「ジャシンサ(ジャシンタ)/Jacintha」。アルバムは、「Autumn Leaves: The Songs of Johnny Mercer」(2000)から。
もうひとつ、「薔薇」と聞くと私にとって忘れられない曲がある。「ペリー・コモ/Perry Como」の「バラの刺青/The Rose Tattoo」。初めて聞いたのは、中学生だったか高校生の頃だったか。その甘美なメロディと妖しい響きを持つ歌のタイトルにいたく心惹かれ、歌詞を暗記し、辞書を引いて訳したことを覚えている。こちらも観てはいないが、「テネシー・ウィリアムズ/Tennessee Williams」が、彼の戯曲、「欲望という名の電車」を彼自身で脚色し、1955年映画化した「ダニエル・マン/Daniel Mann」監督の「バラの刺青/原題:The Rose Tattoo」のテーマ音楽である。
【 The Rose Tattoo/バラの刺青 】
作曲;Harry Warren 作詞;Jack Brooks
「♪ He wore the rose tattoo, 薔薇の刺青を肌に纏う男がいた
To prove his love was true . . . 彼の愛の証のためにと
But hearts can lie, so why deny, しかし心は移ろい、愛は嘘に変わる
That roses fade and love can die . . . 薔薇は色褪せ、愛も死んだ
She'll wait her whole life through, 生涯をかけ彼を待つ女がいた
Like fools an' dreamer's do . . . 現実を見失った夢追い人のように
She'll go on carrying for one who's wearing, 彼女はずっと心に描き続ける
The rose . . . the rose tattoo . . . 薔薇の刺青を纏う男を ・・・ ♪」