人気ブログランキング | 話題のタグを見る

大屋地爵士のJAZZYな生活

雨の日にはジャズを聴く (6) ~ 世界雨紀行 ~

雨の日にはジャズを聴く (6) ~ 世界雨紀行 ~_b0102572_17355220.jpg

 窓の外に墨絵を思わすような世界が広がっています。我が家から見える雨の日の景観。

 さて、雨の世界一周音楽紀行とまいります。スタートはパリから。最近、活動拠点がパリに移ったようであるが、オーストラリア、メルボルンを拠点に活躍するピアノ弾き語りの女性歌手、「サラ・マッケンジー/Sarah McKenzie」の歌う、「Paris in the Rain」。サラが現在住んでいるパリをテーマにしたオリジナル曲を、アルバム・タイトルとした「Paris In The Rain」(2017)から。フランス語はさっぱりなので、歌詞は割愛です。

Paris in the Rain

Sarah Mckenzie / Imports



「Sarah McKenzie - Paris In The Rain」


          

 さて、英仏海峡を超えて、ロンドンへ。 独特の歌声、元祖ロリータ・ボイスの「ブロッサム・ディアリー/Blossom Dearie」が歌う、「I Like London In The Rain」。そうですかね。霧雨みたいな雨でも、はやり傘は必要でしょう。アルバムは、「Whisper For You」(1997)から。

【 I like London in the rain 】  作詞・作曲:COUNCIL JIM/DEARIE BLOSSOM

「♪ I like London in the rain    雨のロンドンって好き
  With my boots on, in the rain  雨のロンドンをブーツで歩くって好き
  Feel the coolness in the air    ちょっと肌寒くって
  Let the rain fall in my hair    髪に雨が落ちてくるのも好き

  I like London in the rain     雨のロンドンって好き
  Wet umbrellas in the rain     雨に濡れた傘もね
  There'll be couples arm in arm  誰かとあいあい傘で歩きたいわ
  London drizzle has its charm    ロンドンの霧雨ってなんて素敵なの
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

雨の日にはジャズを聴く (6) ~ 世界雨紀行 ~_b0102572_1821585.jpg
    
ウィスパー・フォー・ユー
ブロッサム・ディアリー
ポリドール




「Blossom Dearie - I Like London In The Rain」


          

 さあ、大西洋をひとっ飛び。ニューヨークはマンハッタンです。イギリス、ロンドン生まれでちょっと異色のヴォーカリスト、「ノーマ・ウィンストン/Norma Winstone」。「ピアノの詩人」と呼ばれる、イギリス人のピアニスト、「ジョン・テイラー/John Taylor」の元妻。アルバムは、「Manhattan in the Rain」(1997)、日本企画のベスト盤、「London in the Rain」(2014)。歌詞が見当たらないので、割愛です。

雨の日にはジャズを聴く (6) ~ 世界雨紀行 ~_b0102572_1824147.jpg
     
Manhattan in the Rain
ノーマ・ウィンストン
Enodoc



雨の日にはジャズを聴く (6) ~ 世界雨紀行 ~_b0102572_18294310.jpg
    
ロンドン・イン・ザ・レイン
ノーマ・ウィンストン
コアポート



「Manhattan in the rain ー Norma Winstone」

          

 パリ、ロンドン、マンハッタンときたら、雨の旅路の世界紀行、次は「東京」でしょうか。「ワン・レイニー・ナイト・イン・東京」なんて秀逸な歌謡曲もありましたが、今宵はAORの代表格、「マイケル・フランクス/Michael Francks」の歌う東京の雨の歌、「Rainy night in Tokyo」。アルバムは、「Passionfruit」(1983)。そういえば、この順番のように、パリ、ロンドン、シカゴ、ニューヨーク、東京と旅したことがありました。

 大の親日家と聞く「マイケル・フランクス」、若い頃、来日時に赤坂の日枝神社で神前結婚式を挙げたというから、その時の体験をもとにした歌でしょうか。AORです、少し肩の力を抜いて聴きましょうか。

【 Rainy night in Tokyo 】  by Michael Francks

「♪ Seventh of September  9月7日だったね
  Remember when      覚えているかい
  We met at the shrine    あの時神社で会ったんだ
  Your kimono looked so fine  君の着物姿が素敵だったね
  Temple dancers swaying    巫女さんたちは体を揺らして
  Flutes playing then       横笛に合わせて踊っていた
  I was yours and you were mine  そして僕らは結婚したんだ

  Paul Desmond on the stereo   ポール・デスモンドが流れていた
  We sipped the sake very slow   僕らはゆっくりとお酒を飲み
  Kissing in the candleglow     キャンドルの仄めきのなかでキスをしたね
  That rainy night in Tokyo     あの雨の日の Tokyo の夜

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

雨の日にはジャズを聴く (6) ~ 世界雨紀行 ~_b0102572_17375477.jpg

Passionfruit
マイケル・フランクス/Michael Franks
Warner Bros / Wea




「Michael Franks - Live at Blue Note Tokyo - Rainy night in Tokyo」


          

 そして、これはおまけ。「マイケル・フランクス」の雨の歌。「Somewhere In The Rain」。「Somewhere」をお好きなところにあててくださいう。元歌はなんと、「ユーミン(松任谷由実)」の「あの日にかえりたい」。「松任谷由実」の楽曲を、欧米のアーティストがカバーしたアルバム、「OVER THE SKY:Yuming International Cover Album」(2003年)から。

【 Somewhere In The Rain 】 English Lyrics by Michael Franks 

「♪ Like blossoms in the rain      雨に咲く花のように
  On a summer evening like this    ちょうどこんな夏の夜だったね
  I remember under unbrellas     僕は傘をさしながら
  How we kissed            どんな風にキスをしようかと考えていたんだ

  Clouds concealed the moonlight   雲は月を隠し
  Our wild hearts beating in time    僕たちの高鳴る鼓動は
  Lovers in a sonnet by Shakespeare  シェイクスピアの14行詩とぴったりと
  Perfect rhyme             韻を踏むかのようにテンポが合っていた

  After all the years           すべての時が過ぎ去ったあとで
  After all the songs I've sung      すべての歌を僕が歌ったあとでも
  I am still convinced           僕はまだ「若き日の恋は浪費」という
  "Love is wasted on the young"     考えを捨てきれない

  We hid from the strom         僕たちは嵐を避けるため
  Under the jacaranda trees       ジャカランダに木の下に逃げ込んだ
  Lost in love               そして恋を失った
  Somewhere in the rain          雨の中で

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

OVER THE SKY:Yuming International Cover Album

オムニバス / EMIミュージック・ジャパン


   
「Somewhere In The Rain(あの日にかえりたい) ー Michael Francks」

          

    
by knakano0311 | 2018-06-28 17:28 | 音楽的生活 | Comments(0)
<< 雨の日にはジャズを聴く (7)... 梅雨の晴れ間のビオトープでは >>