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大屋地爵士のJAZZYな生活

梅雨の晴れ間のビオトープでは

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 梅雨の晴れ間。朝から気温がぐんぐんと上がり、昼前にはもう30度を超え、なおかつ蒸し暑い。いつもは作業フィールドの公園、ウォーキングをかねて歩いてみる。山へ登らなければ、急坂のない周遊路を一周45分ぐらいで回れる、ちょうど良いコースとあってウォーキングをしている人も多い。この日、公園のビオトープには、「シオカラトンボ(塩辛蜻蛉)」が飛び交い、池の中では、最近孵化した「モリアオガエル(森青蛙)」のオタマジャクシが群れをなし、元気いっぱいに泳いでいた。

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 「ヤマモモ(山桃)」の実も、大きくなり、赤く色づきだした。採り頃、食べごろまでには、あと10日ほどであろうか。我が家では、毎年、ヤマモモをジュースとジャムに手作りしている。

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 しっかりと歩くと汗ばんできたが、林の中は、木陰がひんやりとしている。「クヌギ(椚、櫟)」などから出る樹液の匂いがあたりに満ちているのに気が付く。虫の楽園だ。そして、木漏れ日が生み出す陰影が目を和ませる。

 本日の曲は、「ガブリエル・デュコンブル/Gabrielle Ducomble」の「リベルタンゴ/Libertango」。ちょっと唐突かもしれませんが、私は手持ちのCDのほとんどを、USBに入れ、車の中で流しっぱなしにしている。たまたま、今日流れていたのが彼女のアルバムであり、久しぶりに思い出したというところ。

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 「ガブリエル・デュコンブル」。ベルギーで生まれ、幼い頃から音楽的環境に恵まれ、歌い始めたという。地元や国内のコンクールで勝ちを収め、最終的には、2003年のフランスの「ポップ・アイドル」コンクールの決勝まで進んだ。やがてレコード・デビュー、フレンチ・ポップのヴォーカリストとしてアイドル的人気を誇るいう成功を収めたが、それで満足できなかったようだ。、「ディー・ディー・ブリッジウォーター/Dee Dee Bridgewater」のアルバム、「Dear Ella」を聴いて衝撃を受け、直ちにジャズへの転向を決意したという。ロンドンに移った彼女は音楽学校でジャズを学び、ブリッジウォーターへのオマージュでしょう、アルバム「J’ai Deux Amours(二つの愛)」(2011)でのデビューに至ったという。

 そのアルバム、ヴィジュアル的には可憐な印象も与えながらも、魅力あふれる澄んだ声質で、シャンソン、スタンダード、ポップス、フレンチ、ボサノヴァからタンゴまで、数々の曲を聴かせてくれる。

 「リベルタンゴ/Libertango」は、アルゼンチンのバンドネオン奏者、「アストル・ピアソラ/Astor Piazzolla」作曲の1974年発表のタンゴの楽曲。「Libertango」は、「libertad=自由」 と「タンゴ=tango」とを合わせて作った造語だという。この曲には歌詞がつけられていて、英語バージョンのものは、ジャマイカ系アメリカ人の歌手、モデル、女優で、007シリーズ、「007 美しき獲物たち/A View To A KIll」で強烈な印象を残した、「グレース・ジョーンズ/Grace Jones」の「I've Seen That Face Before(あの顔は見たことがある)」バージョンが知られていて、デュコンブルもこのバージョンの詩を歌っている。

【 I've Seen That Face Before/Libertango 】

「♪ Strange, I've seen that face before   奇妙だ あの顔は前に見たことがある
  Seen him hanging 'round my door     僕に家の周りをほっつき歩いていた
  Like a hawk stealing for the prey     まるで獲物を狙う鷹のように
  Like the night waiting for the day     夜明けを待つ夜のように

  Strange, he shadows me back home   奇妙だ 彼は僕を家までつけてくる
  Footsteps echo on the stones       石畳を歩く足音が響く
  Rainy nights, on Hausmann Boulevard   雨の夜 ハウスマン通りで
  Parisian youths, drifting from the bars   若いパリジャンがバーから出てくる 

  Tu cherches quoi, rencontrer la mort?
  Tu te prends pour qui
  Toi aussi tu detestes la vie

  (What are you searching for?       何を探しているのだろう?
   To encounter death?           死に出くわすかもしれないよ?
   Who do you take yourself to be?     誰に会いたいの?
   You too detest life… )         君も人生を嫌悪しているの?

  Dance in bars and restaurants       バーかレストランで踊って
  Home with anyone who wants       誰でもいいから好きな奴を連れて家に帰れ
  Strange he's standing there alone     でも奇妙だね 彼はひとりで突っ立っている
  Staring eyes chill me to the bone.     その見つめる目が僕を骨まで凍らせる

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

J’ai Deux Amour

Gabrielle Ducomble / Rip Curl Recordings



「Gabrielle Ducomble band - Libertango (recording session)」

          

 映画で強烈な印象を残した「グレイス・ジョーンズ」の歌唱も聴いてみましょうか。

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ナイトクラビング/Nightclubbing
グレイス・ジョーンズ/Grace Jones
ユニバーサル インターナショナル



「Grace Jones - I've Seen That Face Before (Libertango)」

          
   


    
by knakano0311 | 2018-06-27 09:37 | 炭焼き小屋から | Comments(0)
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