さて、今宵のピアニスト、1965年、イタリア・ミラノ生まれの「ステファノ・バターリア/Stefano Battaglia」。私は初めてであるが、これまでに、数多くのアルバムをECMレーベルから発表し、その透明で自由なインプロヴィゼーションに魅せられているファンは多いという。その初めてのアルバムが、「In the Morning: Music of Alec Wilder」(2014)。2014年4月、「Torino Jazz Festival」での「Stefano Battaglia Trio - The Alec Wilder Art Songs」と題されたステージのライブ・アルバム。
「アレック・ワイルダー/Alec Wilder」は、アメリカの作曲家で、クラシック音楽の作曲を行う一方、ポピュラー音楽の分野でも多くの歌曲を残した。「Moon And Sand」が最も有名でしょうか。その「アレック・ワイルダー」の曲、7曲のライブ演奏を収録。
これぞ、典型的なECMサウンド。私は、1曲目が終わるまでライブ・アルバムとわからなかった。メンバーは、「Stefano Battaglia (piano)」、「サルヴァトーレ・マイオーレ/Salvatore Maiore (double bass)」、「ロベルト・ダニ/Roberto Dani (drums)」。プロデュースは、「ECMレコード/Editions of Contemporary Music)の創始者、「マンフレート・アイヒャー/Manfred Eicher」。