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大屋地爵士のJAZZYな生活

真夏のグラデーション

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 夕暮れの空。目を見張るほど美しいグラデーションに染まっている。どういう大気の状態が光を屈折させ、こんな美しいグラデーションをひきおこすのか。この酷暑と関係あるのか。見とれることしばし。やがて、ゆっくりと夜の帳(とばり)が降りてきた。  

 今宵の曲、「トルド・グスタフセン・トリオ/Tord Gustavsen Trio」の「Colours of Mercy」。「慈悲の色、恩寵の色」という意味でしょうか。トリオでの2ndアルバム、「The Ground」(2004)から。

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 「トルド・グスタフセン/Tord Gustavsen」。もう何回もこのブログで取り上げているピアニスト。1970年生まれ、ノルウェー、オスロ出身のジャズ・ピアニスト。4歳よりピアノを弾き始める。19歳でオスロ大学に入学し、心理学や社会学、宗教史を学ぶ。その後ジャズにも興味を持っていた彼は、「トロンハイム音楽院/the Conservatory of Music Trondheim」のジャズ科に入学。学生時代より音楽活動を始め、学生仲間と国内のクラブやフィスティバルで演奏していたりしたが、さらに音楽理論を学ぶため、オスロ大学へすすんだという。

 2003年に、ベーシストの「ハラルド・ヨンセン/Harald Johnsen」とドラマー、「ジャール・ヴェスペスタッド/Jarle Vespestad」とトリオを結成し、アルバム、「Changing Places」でECMレコードより発表しデビュー。最近はトリオの活動を離れ、サックスを加えたカルテット、女性ヴォーカルを加えたアンサンブルなど活動の幅を広げるチャレンジもしている。

 セカンド・アルバム、「ザ・グラウンド」。このアルバムも全曲トルドのオリジナル。デビュー作同様、最少の音だけでメロディ・ラインをきらりと浮かび上がらせる、まるで純度の高い結晶のようなトルドのピアノである。

ザ・グラウンド

トルド・グスタフセン・トリオ / ユニバーサル ミュージック クラシック



 「Colours of Mercy」。私は、トリオのバージョンがお気に入りであるが、アップされていたのは、2011年、フランス南部プロヴァンス地方、「 La Roque d'Anthéron」のピアノ・フェスティバルでの、アンサンブルによるライブ演奏。パーソネルは、「トルド・グスタフセン(p)」、「ヤーレ・ヴェスペスタ(ds)」、「マッツ・アイレットセン/Mats Eilertsen (bass)」に加え、「トーレ・ブルンボルグ/Tore Brunborg(sax)」。

「Tord Gustavsen Ensemble - Colours of Mercy」

          
by knakano0311 | 2018-07-26 14:11 | 音楽的生活 | Comments(0)
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