大屋地爵士のJAZZYな生活

DNAを感じた日だった

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 お盆。特別な供養などはしないが、いつもどおり、仏壇を開け、お供えをして手を合わす。飾ってある私、妻双方の両親の写真を見ながら、在りし日を思い浮かべる。先祖、両親、そして私、妻、兄弟、子、孫と受け継がれてきたDNAを感じる日でもある。

 少し前の「NHKスペシャル」で「人類誕生」という3回シリーズの放映があり、興味深く観た。私は、元来考古学に興味があり、高校時代は考古学クラブに所属し、春休み、夏休みなどには教育委員会の発掘の手伝いなどに明け暮れたことから、縄文文化、弥生文化の違いを実感として感じ、それぞれの文化の担い手としての日本人のルーツは何であったのかということにも関心を持っていたからである。

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 アフリカのか弱い生き物に過ぎなかった「サル」が、なぜ700万年の間に「ヒト」へと進化できたのか? その人類進化の壮大な物語を、最新科学で解き明かすシリーズ。その解明に大きく寄与したのが、急速な進化を遂げたDNA解読技術。数万年前の人類の「ゲノム」の抽出・分析ができるようになったため、ゲノムの痕跡を辿ることで、太古の人類から、現在の私たちへと繋がる、祖先の知られざる物語が解き明かされたという。そんなことに触発されて、いくつもの関連する本をこの夏立て続けに読んだ。

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 地球のあらゆる場所に生息し、生物史上、類を見ないほどの大繁栄を遂げた、現人類、私たちホモ・サピエンス。およそ700万年前にアフリカで誕生した人類は、その後、いくつもの種に枝分かれし、誕生と絶滅を繰り返しながら進化してきた。最新の研究によれば、分かっているだけでもおよそ20種もの人類が地球上に暮らしていたと考えられているという。かつての最強のライバル、ヨーロッパで独自の進化を遂げた「ネアンデルタール人」。私たちの祖先は、今から5万年ほど前の中東地域で彼らと出会い、何度も交配しながら、それによって獲得した遺伝子が、私たちの進化に大きく貢献し、狩猟から農耕への移行を加速させ、熾烈な生存競争を繰り返し、地球上で唯一の人類として生き残ったという。ヒトゲノム計画以降、急速な進化を遂げたDNA解読技術によって、明らかになったのだ。いずれの本もそんな概要では似ているが、日本人のルーツ、人種、遺伝と病気、ゲノム編集と遺伝子操作、犯罪遺伝子、さらなるホモ・サピエンスの進化と未来、あるいは人類の絶滅などへの展開もあり、知的興奮を誘う。

 「人類=ホモサピエンス/Homo sapiens」は、「homo = man」+「sapiens = wise」の合成語とされているが。果たして「wise」なのか? 終戦の日に思う。

 さて今宵の曲、「Human Nature」。「マイケル・ジャクソン/Michael Jackson」の曲。「スティーブ・ポカロ/Steve Porcaro」、「ジョン・ベティス/John Bettis」の手になる曲で、マイケルがスーパースターになったため、セキュリティーに囲まれて、自由に外を出歩くことができない。旅先でもホテルから一歩も出られない。「普通の人とふれあい、普通の生活をしたい」。そんなマイケルをイメージして書かれたといわれている。

【 Human Nature 】  by Steve Porcaro / John Bettis

「♪ Looking out across the nighttime  夜の向こう側を眺めると
  The city winks a sleepless eye    街がその眠らない目でウィンクしてくる
  Hear his voice, shake my window   そのざわめきが僕の心の窓を揺らし
  Sweet seducing sighs         あまい誘惑のため息を吹き付ける

  Get me out into the nighttime    僕をあの夜の中に連れ出してくれ
  Four walls won't hold me tonight   今夜は壁に囲まれていたくない
  If this town is just an apple      もしこの街が林檎だというなら
  Then let me take a bite        一口でいいから味合わせてくれ

  If they say,                もし、どうしてって聞かれたら
  Why, why, tell 'em that it's human nature  「彼だって普通の人間さ」と答えて
  Why, why, (does he do me that way)  なぜ神様は僕をこんな風にしてしまったのだろう
  If they say,                 もし、どうしてって聞かれたら
  Why, why, tell 'em that it's human nature  「彼だって普通の人間さ」と答えて
  Why, why does he do me that way   なぜ神様は僕をこんな風にしてしまったのだろう

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」


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 カバーは、まずオランダが誇る国民的シンガー、「トレインチャ/Traincha(本名;トレインチャ・オーステルハウス/Trijntje Oosterhuis)」が「キング・オブ・ポップス」ことマイケルに敬意を表した渾身のカヴァー・アルバム「ネヴァー・キャン・セイ・グッバイ/Never Can Say Goodbye」(2010)から。 1973年生まれの45歳。脂の乗り切ったベテランといっていいでしょう。音楽一家に育ち、10歳の頃から音楽を始め、ジャズ・サックス奏者の「キャンディ・ダルファー/Candy Dulfer」のバンドのボーカルも務めたが、やがて、ポップ・グループ、「トータル・タッチ/Total Touch」を結成、1996年にデビュー、ミリオン・セールスも記録し、着実にキャリアを重ね、4年間程活動したという。しかし彼女は、そのキャリアをあっさりと捨て、元来興味を持っていたソウル、ジャズの世界に進んでいった。

 ほぼ全編、ギターと歌だけで作られていて、自宅のスタジオで録音されたらしいが、そのアコースティックな音に、単なるロックのカバーだけではない彼女自身のマイケルへのリスペクトや世界観が込められている。

ネヴァー・キャン・セイ・グッバイ

トレインチャ / EMIミュージックジャパン



「Trijntje Oosterhuis - Human Nature」

         

 そして、大御所「マイルス・デイヴィス/Miles Davis」。1985年に発表した「You're Under Arrest」に収録されている。長い音楽生活の最後にマイルスがたどり着いたのが、本作に聴かれるポップな世界だったという。当時のマイルスは「マイケル・ジャクソン」と「プリンス」に関心を寄せていたそうで、本作でもマイケルの「ヒューマン・ネイチャー」とシンディの「Time ・・・」をカヴァーしている。本アルバムにおけるポップ・サウンドは、マイルスの一つの到達点といってもいい。

ユア・アンダー・アレスト

マイルス・デイヴィス / ソニー・ミュージックレコーズ




「human nature - miles davis」


          

 さて、人類史とくれば、この曲を上げないわけにはいかないでしょう。直立歩行を始めた猿人の進化の過程をテーマにしたといわれる、「直立猿人/Pithecanthropus Erectus」。「チャーリー・ミンガス/Charles Mingus」の1956年、同名のアルバムから。このアルバムも、学生時代のジャズ喫茶でよく耳にしたアルバム。

 直立猿人

 チャールス・ミンガス / Warner Music Japan =music=



「Pithecanthropus Erectus ー Charles Mingus」

          
  


   
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by knakano0311 | 2018-08-17 00:11 | 我が家の歳時記 | Trackback | Comments(0)
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