「ゴンサロ・ルバルカバ/Gonzalo Rubalcaba」。1963年キューバ、ハバナ出身。5歳の時より、父のバンドでパーカッションを演奏し、7歳で、ピアノを習いはじめたという。1978年に、音楽仲間と「グルーポ・プロジェクト/Grupo Proyecto 」を結成し、1986年、デビューアルバムを発表。そのゴンザロが、「チャーリー・ヘイデン」の作品に参加したのが、モントリオール・ジャズ・フェスのライブ、「The Montreal Tapes」(1989)、前述の「ノクターン/Nocturne」(2001)。2人は1986年にキューバで初めて出会い、その出会った瞬間にヘイデンは英語も理解できないルバルカバ(当時23歳)に運命的なテレパシーを感じたとのこと。その後も、 「Land of the Sun (2004)、2005年3月に「Blue Note Tokyo」で行ったライヴの名演を収録したデュオ作品、「Tokyo Adagio」(2015)をリリースしている。
「ゴンサロ・ルバルカバ」が、偉大なるベーシスト、故「チャーリー・ヘイデン」に捧げたアルバムが、「Charlie」(2015)。このアルバムがリリースされていることを知らなかったが、ブロ友の紹介でやっと聴くに至った。ヘイデンが奥さんに捧げたという「First Song(For Ruth)」、「Sandino」、「Nightfall(Ellen David)」、「Silence」といったヘイデンの代表曲のほか、「パット・メセニー/Pat Metheny」の「Hermitage」、「ビル・エヴァンス/Bill Evans」の「Blue in Green」など全9曲を収録。まさに「チャーリー・ヘイデン追悼」にふさわしい内容と演奏になっている。