今宵の曲、「灯り」に係わる曲。まずスタンダードで、「The Lamp Is Low」。「灯りは暗く」という意味でしょうか。1930年代に、「ミッチェル・パリッシュ/Mitchell Parish」作詞、「ピーター・デ・ローズ/Peter de Rose」と「バート・シェフター/Bert Shefter」作曲によって作られたものだという。どこかで聞いたメロディだなと思っていたが、元々は、フランスの作曲家、「モーリス・ラヴェル/Maurice Ravel」が1899年に作曲した「亡き王女のためのパヴァーヌ/Pavane pour une infante défunte」であるという。ラヴェル没後の1939年に、ポピュラーソング化され、「フランク・シナトラ/Frank Sinatra」などの歌唱でヒットしたという。たしか「チェット・ベイカー/Chet Baker」は、「パヴァーヌ/Pavane」というタイトルで演奏している。
【 The Lamp Is Low 】
by Bert Shefter, Maurice Ravel, Mitchell Parish, Peter de Rose
「♪ Dream beside me in the midnight glow, 真夜中の光の翳に身を置く私
the lamp Is low 傍らの灯りはほの暗い
Dream and watch the shadows came and go, 数々の夢や影が頭をよぎる
the lamp Is low そして灯りはほの暗い
While you linger in my arms, 私の腕の中にいるあなた
my lips will sigh "I love you so" 「愛してる」と私はささやく
Dream the sweetest dream will ever know この上もない甘き夢の今宵
Tonight the moon is high, 月は煌々と輝き
the lamp Is low 灯りはほの暗い ♪」
懐かしの「ドリス・デイ/Doris Day」の歌唱から。アルバムは、「Day By Night」(1957)。
もう一曲は、「Turn Out The Lamplight」。「灯りを消して」。お色気いっぱいのオランダの熟女シンガー「ローラ・フィジー/Laura Fygi」。アルバムは、「レイトリー/Turn Out The Lamplight」(1995)から。歌詞は、もうメロメロの甘い歌。
【 Turn Out The Lamplight 】 by R.Temperton
「♪ Turn out the lamplight 灯りを消して
Sit by my side, love me tonight 私の横にすわって、今夜は愛して
Turn out the lamplight 灯りを消して
Let's dream for a while ひとときの夢を見ましょう
Just you and I あなたとわたし
and we'll let the world go spinning by 二人だけの世界に浸るの
Comin' home is always joy to me 家に来てくれたら、いつだって嬉しい
Ain't a place that I would rather be それ以上の場所なんてないわ
I need to see the heaven in your eyes あなたの眼に浮かぶ天国を見たいの