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大屋地爵士のJAZZYな生活

あちらこちらで文化祭やイベントが ・・・

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 11月3日は文化の日。週末、我々の地域でも、あちらこちらで地域の文化祭やイベントが行われている。我が団地では、2日間にわたって、「グリーンフェスタ」。お隣り、猪名川町では、「いながわまつり」。森林ボランティアの活動フィールド近辺では、「黒川里山まつり」。午前中、買い物がてらちょっと会場の自治会館を覗いてみたが、絵画、書道、写真、盆栽、手芸、菊作りなど、多方面の趣味の分野で、住民の力作が多く展示され、訪れる人も多く、活気にあふれていた。この文化祭、高齢化、マンネリ化など多くの問題も抱えているが、趣味が高齢者の仲間作りに繋がり、展示のイベントが人集めに繋がり、地域の交流の場になればいい。

 「taste」には、「味、味質、風味、一口、味見、ちょっとした経験、気味」といった意味の他に、「し好、趣味、審美眼、センス」という意味もある。そこで、今宵の曲、「蜜の味/A Taste Of Honey」。「リック・マーロウ /Ric Marlow」作詞、「ボビー・スコット/Bobby Scott」作曲で、1960年に上演された同名のブロードウェイ・ミュージカルのために作られたという。

【 A Taste Of Honey 】  by Ric Marlow , Bobby Scott

「♪ Cold winds may blow   冷たい風が
  Over icy seas        厳寒の海を渡って吹いてきたら
  I'll take with me      君を温暖の地に
  The warmth         連れて行こう

  A taste of honey      蜜の味
  A taste much sweeter   その味は
  Than wine         ワインより甘い

  ・・・・・・・・・・・・・・    

  I will return        きっと
  I will return        きっと
  I'll come back       帰ってくるよ
  For the honey       あの蜜の味と
  And you          君のために  ♪」

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 多くのミュージシャンがカバーし、「ビートルズ/The Beatles」もこの曲を取り上げているが、なんといっても、1965年、「ハーブ・アルパート&ティファナ・ブラス/Herb Alpert & The Tijuana Brass」のカバーが大ヒットとなり、同年のグラミー賞最優秀レコード賞を獲得した。

 今宵は、スピリチュアル・ヴォイスで、独自のR&B/ブルースの世界を創り上げている歌手、私ご贔屓の「リズ・ライト/Liz Wright」の歌唱から。「カサンドラ・ウイルソン/Cassandra Wilson」の後継者なんてささやきもあるようだが ・・・。

 1980年、米南部、ジョージア州生まれ。父は教会の牧師で、音楽監督を務め、母はオルガン奏者だったという。その影響で、幼少よりゴスペルに親しんできたため、彼女の音楽の原風景はゴスペルにあるという。ハイ・スクール時代は聖歌隊に参加、やがてブルース、ジャズに開眼する。アルバム、「ソルト/Salt」(2003)でデビュー。しかし寡作である。デビュー18年にしてわずか6作を数えるのみである。しかし、ゴスペルで培った深みと憂いのあるこの独特のスピリチュアルな世界観、ただものではない。もっともっと評価されていい歌手。

 「A Taste Of Honey」は、2ndアルバム、「ドリーミング・ワイド・アウェイク/Dreaming Wide Awake」(2005)に収録されている。本作ではオリジナル曲を始め様々なジャンルの音楽が取り上げられており、スピリチュアルな個性にくわえ、その奥にある暖かさも前面にでてきている。

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Dreaming Wide Awake
リズ・ライト/Lizz Wright
Verve Forecast



「Lizz Wright - A Taste of Honey」
 
          


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 そして、「パトリシア・バーバー/Patricia Barber」。彼女もジャズ、ロック、POPSの壁を易々と乗り越え、独自の世界をつくるアーティストの一人。1955年シカゴ生まれ。今もシカゴを中心に音楽活動を続けているという。ジャズ・ピアニストで、シンガーで作曲家、しかもバンド・リーダーという多彩な才能の持ち主。そんな「パトリシア・バーバー」を含む、ピュアな美しい声の持ち主の歌姫5人のコンピ・アルバム、「Five Songbirds: A Reference Collection of Female Voices」(2004)から。はるか遠くから聞こえてくるような、えもいわれぬ静けさとエキゾシズムに満ちた歌唱。オリジナルのCDは「Cafe Blue」(1994)。

 Five Songbirds: A Reference Collection of Female Voices  

 Various / Fim



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Cafe Blue
パトリシア・バーバー/Patricia Barber
Premonition Records



「Patricia Barber - A Taste Of Honey」

          
by knakano0311 | 2018-11-04 17:42 | 地域の中で・・・ | Comments(0)
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