活動フィールドである兵庫県立一庫公園の桜は、第1ステージ、「エドヒガン(江戸彼岸)」、第2ステージは「ヤマザクラ(山桜)」と主役を替え、今は第3ステージ、「ウワミズザクラ(上溝桜)」が主役。ブラシのような形をしていて、ちょっと目には桜に見えませんが、「バラ科ウワミズザクラ属」の落葉高木、れっきとした桜です。
和名は、「ウワミズザクラ」の古名を「波波迦(ハハカ)」といい、「ウワミズザクラ」は、非常に硬い木なので、古代の「亀卜(亀甲占い)」で溝を彫った板(波波迦)に使われた事に由来するという。「古事記」の「天岩屋戸」の段に『天児屋命と太玉命を呼び、雄鹿の肩の骨とハハカの木で占い(太占)をさせた。』とあるという。
この山では、よく似た「イヌザクラ(犬桜)」がちょっと遅れて咲くが、「ウワミズザクラ」が散ると、10連休の黄金週間(ゴールデン・ウィーク)、「令和元年」を迎える。
さて今宵の曲、アルバムは、「古(いにしえ)」に因んで、「ポール・デスモンド/Paul Desmond」の「ボッサ・アンティグア/Bossa Antigua」(1964)。「ボッサ・ノヴァ/Bossa Nova」が「新しい何か」という意味にかけて付けられたタイトルで、「アンティグア=アンチック」、「古い何か」という意味のようです。「ジム・ホール/Jim Hall(g)」、「ユージン・ライト/Eugene Wright(bass)」、「コニー・ケイ/Connie Kay(ds)」のトリオをバックに軽快に展開されるボッサ・アルバム。前年、1963年にリリースされた「テイク・テン/Take Ten」と並んで、50年以上経った今でも私の愛聴盤となっている。
Bossa Antigua/ボッサ・アンティグア
ポール・デスモンド/Paul Desmond
RCAVI タイトル曲の「Bossa Antigua」、そしてフルアルバムがアップされています。
「Paul Desmond - Bossa Antigua」 「Paul Desmond - Bossa Antigua Jazz Album」