さて、今宵のピアノ・トリオは、「トリオセンス/Triosence」。ドイツ出身で、ピアノの 「ベルンハルト・シューラー/Bernhard Schüer」を中心に、1999年に結成されたJAZZピアノトリオ。バンドの名前を「ベルンハルト・シューラー・トリオ」とせずに、「トリオセンス」とした由縁は、 トリオとエッセンスとを併せた造語だそうで、「三位一体のトリオ演奏を大事にする」という彼らの思いが込められているようだ。デビュー・アルバムは、「First Enchantment」(2001年録音)。以後、セカンド・アルバム、「Away For A While」(2004年録音)は、ドイツのジャズ・ヒットチャートに6週間連続してランクされるなど、ドイツで最も成功したジャズ・バンドのひとつに数えられているという。最近は、アメリカの人気女性ジヤズ・シンガー、「サラ・ガザレク/Sara Gazarek」とのジョイント作もいくつかある。私がこのトリオを聴きだしたのは、3作目の「when you come home」(2009)からで、以来10年となる。