手作りうどんを笑顔で食べる若い家族を見ていて、私の頭をよぎった歌は、「ジェローム・カーン/Jerome Kern」と「オスカー・ハマーシュタイン II/Oscar Hammerstein II」の手による古い古い歌、「The Folks Who Live On The Hill(丘の上の人々)」。1937年の映画、「たくましき男/原題:High, Wide And Handsome」の挿入歌だという。「いつの日か、丘の上に二人の家を建てて、幸せな生活を送りましょう」と、まあ、マイ・ホーム願望を歌った古き良き時代の歌。
【 The Folks Who Live On The Hill 】 Words by Oscar Hammerstein II / Music by Jerome Kern
「♪ Someday we'll build a home on a hilltop high いつか丘の上に家を建てたい You and I あなたと私の家を Shiny and new a cottage that two can fill 狭いけど日当たりが良くて、新築の家 And we'll be pleased to be called そして呼ばれたいの "The folks who live on the hill" 「丘の上に住む人」と
Someday we may be adding a wing or two いつかちょっと増築したり A thing or two どこの家族でもするような We will make changes as any fam'ly will 模様替えをしてみたりするの But we will always be called でもこう呼ばれたい "The folks who live on the hill" 「丘の上に住む人」と
1999年に「It Never Entered My Mind...」でデビューしたが、どうも寡作のようで、「bachelorette」(2001)、「sliding down」(2006)に続くこれが4枚目のアルバム。 過去3枚のCDはいずれも自主制作で、この「Silent Movie」も、Webで寄付を呼びかけ、今回のCD完成に至ったというなかなかのの苦労人。2014年には5枚目のアルバム、「No Regrets」がリリースされた。
「Smile」、「Moon River」といったおなじみのナンバーから、「ジェームズ・テイラー/James Taylor」の「Something in the Way She Moves」、「ポール・サイモン/Paul Simon」の「Hearts and Bones」などのカバーが収録されている。伸びやかであるが、決して下品に感じない温かみのある囁きボイス、秋の夜のBGMにはもってこいの一枚か。